息子が幼稚園に行っている間に、押し入れの整理をしていたボイジャーです。
息子がいる間に、押し入れ整理をすると、押し入れで遊びだすので、鬼のいぬ間の洗濯ならず、息子のいぬ間の整理です。(笑)
押し入れのものを一通り整理し、当分使わないブランケットなどを布団圧縮袋に入れて保管しようと、掃除機を用意しました。
使った掃除機は、ダイソンV6 mattressという機種。
4年半ほど前に、布団の掃除用に購入しました。
妻は、ハウスダストや花粉に弱いので、布団を干した後には必須アイテムなんです。
我が家の掃除機は、20年前に購入し、今は隠居している日立製の「かるワザ」CV-WB9と今回使ったダイソンV6 mattress、そして、部屋の掃除メインに使用しているダイソンV8 slim fluffyの3台です。
ちなみに日立製のご隠居掃除機も修理して使える状態です。
掃除機を持ってきて、5分ほどで終了!
になるはずが、意外な状況になってしまいました。
ダイソンV6 mattressで布団圧縮袋の空気を抜く
早速、「変わらぬ吸引力・・・」のCMでおなじみのダイソンV6で布団圧縮袋の空気を抜いていきます。
ダイソンの場合、吸引口が布団圧縮袋の空気排出口にぴったり合いません。
ネットで検索すると、アダプターを買って付けたり、色々出てきます。
今回は、自宅にあるもので手早く使えるものを考えた結果、ガムテープで固定することにしました。
準備万端で、いざ吸引スタート!
だったはずが、いきなり掃除機が吸って止まって吸って止まってを3回ほど繰り返して止まってしまいました。
天下のダイソンが使えないのは、何か私のやり方が良くないのかも?と思い、お昼過ぎにダイソンお客様センターに電話しました。
センターに電話すると、最近どこでもやっている自動応答になりました。
“・・・は1を、〇〇〇は2を、”というやつです。
電話をかけて2分ほどでつながったものの、受付につながっただけで、質問対応は、さらに専門担当者につなぐとのこと。
さらに1分ほど待って、再度、受付担当の方が、“大変込み合っていまして、申し訳ございませんが、後程こちらから電話をさせてもらってもいいでしょうか?”との返答。
ということで電話待ちになりました。
電話がかかってくるのを待っている時間ももったいないので、上位機種のダイソンV8 slim fluffyで試すことにしました。
ダイソンV8 slim fluffyで再度吸引
この機種は、蛇腹のホースを購入していなかったので、ホースはちょうど排水用の蛇腹ホースの新品があったので、それを代用することにしました。
接続は、布ガムテープです。
まず、本体にくっつけます。
続いて、布団圧縮袋にくっつけて、準備完了です。
再度、ノーマルモードで吸引スタート!
今度は、止まりません。
機嫌よく、布団圧縮袋の中の空気が吸引されています。
だいたい吸引できた所で、モードをMAXに切り替えて、最後の仕上げ吸引をしようと切り替えた瞬間、また、V6の時と同じ、吸って止まって吸って止まってのしゃっくり現象が発生して止まってしまいました。
ここいらがV8での限界なのかもしれません。
まぁ、けっこう吸引できているので、これで終了でもよかったのですが、最後にご隠居掃除機で試してみました。
20年前に購入の日立製掃除機で最後の詰め
この掃除機、プラスチックの筐体のいたるところに、ヒビが入りテープ貼りまくりのご隠居ですが、パワーは今でもダントツです。
実家の母から、結婚して2年後にもらった掃除機です。
それでは、仕上げの吸引をしてみます。
果たして、さらに吸引できるのか?
吸引力がパワフルなので、ガムテープなしでも、しっかり吸引してくれてます。
古い掃除機が、今の時代の最新掃除機を凌駕する仕事ぶりを見ると、私自身、昔に企業でモノづくりに明け暮れていた時代が長かっただけに、何か嬉しくなってきます。
数分後、しっかり煎餅状態の布団圧縮袋が完成しました。
今回も、一連の顛末の動画を用意しています。
掃除機3機種の比較
一応、作業が終わったので終了なのですが、なぜ、V6 mattressがだめでV8 slim fluffyのノーマルは、OKでMAXは不可だったのか?20年前の日立製の掃除機は、問題なかったのか?をちょっと調べてみました。
掃除機には、昔からモーターに負荷がかかりすぎて熱破損を起こさないように、ある程度の負荷がモーターにかかった時には、過熱防止の安全装置が付いています。
V6もV8のMAXモードの時も、掃除機が止まったのは、この安全装置が働いたためと思います。
とここまでは、もともと仕事が電気技術者だったので見当はついているのですが、裏付けを取っていきたいと思います。
まず、掃除機の性能比較で良く用いられる数値として、「吸込仕事率」というものがあります。
詳しい内容は、一般の方には、あまりご興味がないと思うので、数式とかウンチクは他のサイトに譲るとして、まぁ、掃除機の吸引力を表す目安値という感じです。
今回、使った3機種の吸込仕事率(単位:w)の最大値は、メーカー公表によると、
V6 mattress 100w
V8 slim fluffy 170w
日立製CV-WB9 560w
でした。
続いて、布団圧縮袋に使用する掃除機の推奨吸込仕事率は、布団圧縮袋製造元が提示している値として300w以上が多いようです。
ちなみに、なぜかダイソンさんはV8より後に発売された機種は、吸込仕事率を公表していません。
ダイソンさんからの電話は、夕方6時くらいにかかってきました。
V6が布団圧縮袋に使えなかった原因は、やはり安全装置が働いたためでした。
あくまで、メーカー側は、“V6のパワー不足”とは一言も言いませんでしたが。
最近の掃除機状況
最近の掃除機の新商品傾向として、掃除機の取り回しの利便性と軽量化からキャニスター型よりコードレスのスティックタイプが宣伝され、ダイソンは、そのような状況下でひときわ目立ったメーカーであることは、皆さんもご存じのとおりです。
また、掃除機の性能評価として、従来は吸込仕事率が一番の目安参考とされていました。
しかし、この吸込仕事率を評価する試験方法においては、掃除機のヘッドを外した状態で検査装置に掃除機のパイプを直結させているので、ヘッドの影響は無視されてしまいます。
そこで、軽量化を実現しつつ、高い集塵機能を持つ掃除機の開発の矛先として、各メーカーはヘッドに注目しました。
吸込仕事率が低くても、十分集塵するヘッドを開発することでカバーし、そのことが、軽量化を可能にし、コードレス化も容易にするといった構図です。
そのような理由から、パワーのある掃除機がより綺麗に掃除できる掃除機になるとは限らないという時代に変わったようです。
その影響から、吸込仕事率がダイレクトに関係する布団圧縮袋に使うことが難しい掃除機が増えたということなんでしょうね。
まとめ
掃除機は、吸込仕事率がすべて!と言う時代から集塵率ともいうべき、どれだけゴミを取れるのか?ということが最重要!という時代に変わったように思います。
本来の掃除機の目的を考えると、パワーを低くしてもしっかり綺麗になるなら、良いことだと思います。
でも、個人的には、少し斜に構えた考え方なんですが、布団圧縮袋のような掃除機を使った応用的な使い方がしづらくなったかなぁと感じます。
私的には、電子制御でヘッドのゴミセンサーを駆使して、綺麗さを追求するのは技術の進歩の流れとして当然の流れとは思いますが、仕組みが複雑になると正直、耐久性が下がり故障率は上がってしまうのでは?と懸念してしまいます。
やっぱり機械は、できるだけ単純構造でパワフルなほうが好みですね。
PS.今回、布団圧縮袋に収納したものは、ブランケット、枕カバー、タオルです。洗濯後、十分天日干しをして、防虫剤を入れて布団圧縮袋を使用しました。
布団圧縮袋の本来の使用目的は、布団を圧縮して省スペース保管を可能にするものですが、使用には賛否両論があるようです。
理由は、ネット検索でも多く見られるとは思いますが、布団が痛むのでは?、しわになるのでは?手間がかかる?等々色々見受けられます。
個人的には、特に事情があって、品質の高い布団をお求めになられている場合や、高級布団は、布団圧縮袋による保管は使用されないほうが無難かと思います。