今回も、家族でロケットストーブを作りに、またまた「ささやまの森公園」に行ってきました。
ささやまの森公園企画は、いつも通りママです。
前回の水辺の生き物を取るセルビン作りの講座に参加した時に、申し込んでおいたということで、完全に常連さん状態です。(笑)
ロケットストーブとは?
ところでロケットストーブって何?
っていう方もおられると思いますので、この講座で聞いた内容をさらっとお話ししておきたいと思います。
普通の薪ストーブは、薪を燃やす大きな場所があって、薪が燃える時の熱を利用します。
それに対してロケットストーブは、煙突の中に、直接薪などの燃えるものを入れて燃やし、後述するドラフト効果の高温の熱を利用するストーブです。
【ドラフト効果とは】
煙突の中で熱せられた空気は、どんどん煙突を上昇すると同時に新しい空気を煙突の下からどんどん吸い込みます。
この空気を煙突の下から吸い込む力を吸気力と言い、この力は、煙突の高さと煙突内の温度で決まります。
一般に専門書にも良く書かれている式で表すと
吸気力=煙突の高さ×熱(煙突内温度-外気温)
であることからもわかるように、ロケットストーブの煙突は、今回は一斗缶で断熱されているため、外気温の影響を受けにくく、吸気力が強いため煙突が短くても高温発生が可能となっています。
この空気の流れが燃焼が進むにつれ加速し、煙突の出口では温度が600℃から700℃に達します。
専門的には、このような状態をドラフト効果と言います。
また、温度が高くなって煙突の出口から“ゴオー”というロケットエンジンの噴射音を思わせるような音が聞こえることから、ロケットストーブと言われるようになったのだとか。
超下手な絵で恥ずかしいのですが、絵でかくとこんな感じです。
ロケットストーブの良いところ
ロケットストーブの良いところは、ざっと5つあります。
・燃料は、薪以外でもOK!
・少ない燃料でOK。
・安定した高温を得られる。
・構造が単純なので、制作費が比較的安い。
・自分で作ることができる。
その反面、残念な所もいくつかあります。
・高温になるが故に、煙突の損耗が激しい。
・火力の微調整が難しい。
・屋内で使用するには、自作は難しい。
・コンロ台等調理に利用する場合は、工夫が必要。
等々
ロケットストーブの作成
それでは、実際にロケットストーブの講座に参加して妻と息子と3人で作っていきたいと思います。
最初に、使用する部材と作り方の説明を聞きます。
今回は、断熱部分に一斗缶を使います。
その他は、煙突と煙突に付ける曲がった蛇腹のパイプ、パイプ固定用の軽石を使います。
今回は、断熱部分に一斗缶を使いましたが、断熱部分にぺール缶(丸い缶)を使ったものもありました。
一通りの説明を聞いて、いよいよ作業開始です。
まず、一斗缶を1つと煙突、蛇腹のパイプを頂きます。
次に、一斗缶の上と側面に煙突を通す穴を開けます。
穴あけは、私と息子で開けました。
まずは、開ける場所の寸法を計ってマジックで書きます。
書き終わったら、円の中心から円周に向かって金切りばさみで切り込みを入れます。
次に同じ要領で、側面に穴を開ける円をマジックで書き、金切りばさみで同じように切っていきます。
切り込みが終わったら、切ったところの金属片を缶の裏側に押し曲げます。
押し曲げた後は、切った口が、円により近くなるように金づちでカンカン叩いて整えます。
穴が完成したら、蛇腹のパイプを差し込みます。
蛇腹になっているので、ちょっと入りにくいですがパイプを左右に回しながら一斗缶にはめていきます。
蛇腹のパイプがはまったら、この蛇腹のパイプが動かないように、一斗缶の中に軽石を入れていきます。
入れる時は、軽石が蛇腹のパイプのほうに入らないように気をつけて入れていきます。
きれいに軽石が入り、蛇腹のパイプもいい感じに固定できました。
最後に、煙突を付けます。
煙突は、先ほどの蛇腹のパイプと接続するだけです。
完成です!
制作時間は、説明を聞く時間も含めて1時間半くらい。
横で先生が使っておられるロケットストーブに火を入れていました。
結構、煙突から火が出ていますね。
ロケットストーブが完成したあとは、お遊びタイム。
個々の公園内には、手作りの木製遊具が結構あります。
本人の要望で、遊んでいる所の写真はNGと言われたので、ちょっと味気ないですが息子なしの写真です。
公園内にある丹波栗も立派に実が生っています。
園内の栗は、勝手に取ってはいけません。
銀杏の木には、若い銀杏がいくつも本格的な秋を待ってました。
まとめ
私は、今回、妻に誘われるまでは、実はロケットストーブのことは知らなかったんです。
でも、今回参加して、その実用性に少々驚きました。
東日本大震災の時に注目されて、多くの被災地でロケットストーブが活躍したそうです。
自作の場合は、その火力が強い故、煙突部分が溶けてしまったり、表面が焼けるため、錆が出たりで、実質使い捨てのような感じになる場合が多いんだそうですが、この実用的なパワーを簡単に子どもと一緒に作成できることは、凄いと思いました。
最後に動画も用意しましたので、よろしければご視聴いただけましたら嬉しいです。