先週の土曜日は、妻が申し込んでいた兵庫県立ささやまの森公園の「シイタケづくり」講座に、ドライバー兼付き添いということで家族3人そろって出かけました。
当日は、天気にも恵まれ、ささやまの森公園に到着すると鮮やかな紅葉がとてもきれいでした。
この講座は、妻に聞くと原木づくりと保存までを本日行って、翌年3月まで木を乾燥させるため寝かせておくので、来年の3月にホダ木づくりをするという内容でした。
ということで、今回のしいたけづくりの講座は、昔ながらの原木伐採からホダ木の作成までを教えてくれる、ガチな珍しい講座だったので、まずは原木づくりを紹介したいと思います。
事前説明と注意事項、装備品の貸し出し
講座開始の定刻10時になり、中庭に集まって本日の予定説明が始まりました。
その説明によると、山に行って、木を切り倒して、原木をノコギリで切断後、運び出し・・・。
作業は、約30度ある山の斜面での作業になる所が多いらしく、股関節を手術した妻は、まず作業は無理。
そして、小学生の息子も論外。
ということで、私が参加することに。。。
まぁ、山は好きなほうなので妻からバトンタッチで山仕事の初体験と相成りました。
続いて現場に向かう前に、作業時の注意事項の説明と装備品の貸し出しがありました。
【注意事項6つ】
・山の斜面は非常に滑りやすいので、転倒しないように十分注意すること。
・先生がチェーンソーで木の倒木切削作業をしている間は、事前に指示される場所で待機すること。
・倒木した木にロープ掛けを行い斜面から下に引きずりおろす時は、木の真下からロープを引っ張らない。
・斜面で倒した木の切断作業をする時は、下方に切断した木が滑落しないように十分留意する。(滑落させる場合は、事前に下方にいる作業者を退避させる)
・斜面を移動する時は、スキーのエッジを立てるような要領で足の運びを行う。
・倒木のため、複数人数でロープ作業をする時は、ロープが人ごとにジグザグしないように一直線になるように引っ張る。
【装備品】
ヘルメット(山の必需品)
ベルト(細刃のノコギリを腰にぶらさげるため)
ノコギリ大引き(刃が粗い)
ノコギリ細刃(刃が細かい)
ノコギリのイラストは、wordでがんばってみました。(^▽^)/
現場に移動し原木になる木の切り倒し
装備品をお借りして準備ができたところで、いざ、お山の現場へ。
先に山のプロの先生が最初の木を切断して倒木したところでした。
今回倒木する木は、コナラの木です。
シイタケ用の原木は、直径20cm前後のものを使いますが、長さが10m以上あり、予想していたより背が高いです。
森に立っている木の切断は、チェーンソーで木が倒木する一歩手前の状態まで切削します。
切削は、プロの先生がされます。
切削が終わったら、ぎりぎり立っている木にロープをかけ、そのロープを10人ほどで引っ張って倒します。
写真は、倒木前のロープ引きスタンバイ中です。真ん中の木の右側(前から4人目)が私。
そして、いよいよ倒木作業開始です。
この時の倒木は、実はロープを木に掛けて引っ張ったら、木が倒れずにズドンと杭打ちのような感じで、斜面に突き刺さってしまったんです。
それでも、プロの先生がフェリングレバーという道具を使って無事、斜面に倒木しました。
フェリングレバーはこんな道具です。
この後2回目の倒木は、倒木途中で隣の木の枝に引っ掛かかってしまう「かかり木」と呼ばれる状態になり倒木に至りませんでした。
でも、そこはさすがプロの先生で、木に登って枝打ちをし、無事倒木となりました。
木を倒すという作業は、本当に難しいですね。
倒木は、切断しやすい場所まで移動させないといけないので、木を倒してからも木にロープを掛けて引っ張り、作業しやすい場所まで引きずりおろしました。
ここで、お昼になりお弁当タイム。
出番がない息子は、適当にmy山遊びを楽しんでいました。
切り倒した木の切断
伐採したコナラの木は、4、5人で1.1mの長さに切断する「玉切り」と呼ばれる作業を行います。
1.1mという長さは、原木を乾燥させるために使うかまどの内部の高さなんだそうです。
今回は、昔ながらのやり方」を交えた体験ということもあってノコギリで玉切りをしましたが、通常はチェーンソーでするそうです。
切断は、大引きのノコギリを使うのですが、直径約20cmのコナラを切断するには、素人の私では、途中でノコギリの刃が噛んで動かなくなるは、息が切れて休憩するはで、結構きつかったです。
玉切りが終了して、しばし休憩。
その間に、先生に許可をいただいて、息子とコナラの木をいくらか持ち帰ることにしました。
適当に良さそうな木を探して。。。
息子と適当な長さに切断です。
切断した原木の搬出
最後に玉切りをした原木の搬出です。
搬出は、50mほど先の林道にある運搬車までは原木を担いで運びました。
原木の積み下ろしと保管
運搬車が山のふもとの原木保管場へ出発した後、私たちも原木保管場へ移動。
早速、運搬車から指定された保管場所に原木をおろします。
これで本日の予定は、終了です。
あとは、来年の3月に、いよいよ椎茸のホダ木つくりになります。