やっぱり新型コロナ感染は、そう簡単には終息しそうもないですね。
コロナ禍でも安心プログラムのある公園
このコロナ禍が一向に快方の兆しを見せないので、子どもが夏休みに入ってからも特に出かけていなかったのですが、先週の土曜日のお昼から、以前から予約をしていた「水辺のいきものを探そう」という子ども向けの勉強会に行ってきました。
場所は、兵庫県丹波篠山市の東にある「ささやまの森公園」。
ここの企画は、この他にも「せみのぬけがらを探そう」とか「ささやまの森探検隊」と称して沢を上って行ったり、子どもが楽しめるプログラムが多くあるんです。
草木染とか、焼かないで完成するミニチュア窯の作成など大人も楽しめるプログラムもあります。
個々のプログラムの特徴は、「超少人数」、「安い」、「楽しい」の三拍子がそろっているので、知る人ぞ知る人気プログラムなんです。
だいたい、プログラムの募集開始日に、ほとんど満席になります。
今月分は、我が家でも他のプログラムを応募したんですが、だめでした。
でも、来月分はダッシュで申し込みをしたので、ロケットストーブを作るプログラムに参加できました。
子どもでも簡単!ペットボトルでセルビン作り
さて、今回のプログラムの最初は、池や川で魚を取る仕掛けをペットボトルで作ります。
釣具屋さんで売っているセルビンというもので、こんなやつです。
私の子どものころに、父が魚釣りをしていたので、この入れ物には見覚えがあります。
仕組みは、この容器の中に魚の餌になるさなぎ粉を入れて、水中に沈めます。
そして、30分くらい放っておくと、魚が餌を目当てに中に入ります。
中に入った魚は、ラッパの口のような形の入り口からいったん入ったら最後、外に出ることが習性上できないのです。
下手な絵ではずかしいですが、こんな感じです。
この魚の習性を利用した仕掛けには、ウナギやもっと大きい魚を取る「もんどり」と言われるものや、さらに大掛かりな琵琶湖の「えり」と呼ばれる仕掛けがあります。
もんどりは、こんなやつです。
えりは、湖の中に矢印の形に棒が立てられている琵琶湖の観光ポスターなんかで見かけますが、こんな感じです。
この仕組みと同じものが、2Lのペットボトルで簡単にできます。
使用するペットボトルは、形は丸でも四角でもいいんですが、ベコベコの薄めの素材よりも多少堅い素材のほうが、使う時に壊れにくいです。
作り方が丁寧に白板に書かれていました。
作業は、ペットボトルを切断して、穴をあけて、ひもを通していくだけです。
息子も一生懸命やっていました。
開始から30分ほど作業をして完成です。
作ったセルビンを仕掛けに、いざ出動!
完成したペットボトルのセルビンの中に魚の餌になるさなぎ粉を入れて、森の中の池に移動します。
歩いて10分もしない場所に、小さな池があり、横には天然記念物の「モリアオガエルの池」と書かれていました。
パッと見ても、水はきれいなものの、魚の姿は全くありません。
指導員の方が、最初に池の周りを何やら棒でたたいて回っています。
いったい、何をしているのかなぁと思ったら、まむしがいないかどうか見て回っているとのこと。
まぁ、子ども向けのプログラムなので魚は取れなくても、小さなトンボのヤゴとかがとれれば勉強にはなるのでいいかなぁと勝手に思いながら、子どもたちが自分で作ったセルビンを指導員の方にならって池の中に沈めているのを見ていました。
水がきれいすぎて、光の反射で水面に森が映って、セルビンが見えづらくなっていますね。
人影があっては、セルビンに生き物が寄ってこないので、しばらく他の場所で待ちます。
谷川で水辺の生き物探し
ということで、待っている間は、ここから50mほど下がった林道を挟んで反対側に流れている谷川で生き物探しをしました。
指導員の方の丁寧な説明を聞いて、子どもたちは、楽しそうに谷川の石の下や魚のいそうなところを探していました。
私の息子も、私と一緒に川遊びを楽しみました。
申し込み時に、“当日は、谷川に入るので、足元が滑らないように、ぞうりではなく靴タイプの履物を準備して下さい”と案内を頂いていたので、誰も怪我無く楽しめました。
先ほどのまむしの確認と言い、安全に対する配慮が行き届き、安心して子どもを参加させられる所も人気の理由の一つだと感じました。
それにしても、ここは涼しくて空気もよく快適ですね。
見上げれば、夏空の中に活き活きとした緑が輝き、時折そよぐ風にゆらゆらと葉っぱが優しく揺れていました。
ここには、何もないようで自然の溢れるパワーが感じられます。
やっぱり、子どもにはこんな場所で活き活きと走り、はしゃぎ、笑い、夢中に遊ばせたいですね。
このプログラムに感謝です。
さて、この水辺の生き物探しの収穫は?
まずは、谷川の定番サワガニです。
写真の向かって左がオスで右がメスです。
指導員の方の説明では、
“見分け方は、おなかの帯と呼んでいる部分の形が、オスは三角形でメスは丸くなっています。
その他、ハサミの大きさが大きいのはオス、小さいのはメスです。
オスのハサミは、左右どちらかが特に大きくなっていて、特に右側が大きい傾向が見られると言われています。
メスのハサミは、左右同じ大きさでオスに比べて小さいです。”
とのこと。
これで、子どもたちは、サワガニのオスメスを一目で見分けられますね。
お次は、サナエトンボのヤゴです。
こんなトンボです。
そして、お魚も取れました。指導員の方の説明で、タカハヤと言う名前だそうです。
子どもたちみんなで、観察をした後は、子どもたちの手で元の谷川にリリースしました。
ペットボトルセルビンには、何が入っていた?
さて、いよいよ最初に池に仕掛けたペットボトルのセルビンを引き上げに行きます。
モリアオガエルの池に戻り、子どもたちが指導員さんの説明で思い思いに引き上げます。
そして、結果は、なんと私の最初の予想に反して結構な量の魚が入っていました。
水槽に、みんなのセルビンに入っていた魚を指導員の方がまとめました。
入っていた魚は、タカハヤとカワムツです。
指導員さんの話では、“タカハヤは、触るとぬるっとしていますが、カワムツは、ぬるっとしていません。”と子どもたちに説明され、子どもたちは魚を触って感触を確かめていました。
取った魚は、もちろん元の池に子どもたちの手でリリースされました。
最後に、指導員さんが川に仕掛けたセルビン2個のある場所に移動して、子どもたちがセルビンを引き上げ、中に入っていた多くの魚に歓声をあげていました。
この森林公園は、とても広くて、ちょっとした手作りの遊び場もあります。
いくつかを紹介しますと、
森の中にある「森の迷路」
ブランコやおもしろい木の遊具
息子のお気に入りの「シーソー一本橋」
森の中の斜面に突如現れる「休憩所」
等々
管理棟の付近には、水車が回って中の仕組みを見ることができます。
楽しい一日が終わって、ふと横を見ると大きな青い丹波栗がいっぱい。
森の木々たちは、着々と秋に向けて準備をしていました。
まとめ
この「ささやまの森公園」は、自動販売機も売店もない、あるのは研修場所ときれいなトイレだけです。
場所は、広いですがバーベキューはできないようです。
1日ここで過ごす場合は、お弁当、飲み物持参必須です。
ゴミも完全持ち帰りです。
それでも、のんびり過ごすには良いところで、自宅から車で30分弱の所にあり、個人的には気に入っています。
そして、何よりもこの公園で毎月数回開催されるプログラムが楽しくて、素晴らしいです。
子ども連れでも安心して参加できるし、何かほっこりするんですよね。
しかも、このコロナ禍でも参加枠を当初から少なくしているようなので、安心して楽しめます。
もちろん、消毒実施、マスク着用です。
入園料は、無料です。
駐車場も30台くらい停められる無料駐車場があります。
休園日は、基本的に月曜日です。
月曜日が祝日の時は、その翌日以降の平日がお休みになります。
開園時間:5月1日~8月31日 9:00~18:00
開園時間:9月1日~4月30日 9:00~17:00
電話:079-557-0045
でも、管理棟以外は、特に門や塀もないので休日でも林道は散策できると思いますが、トイレは利用できないでしょうね。
ちなみに、この公園は、京都府との境界に深山という見晴らしの良い山があり、その登山口にもなっています。(登山には入山届が必要)
この公園は、俗に言う里山で、非常によく山が整備されています。
私は、時間がある時はたまにプログラムのない日でも、お弁当を作って息子とこの公園に出かけます。
平日は、特に人がほとんどいないし、子どもは喜んで元気いっぱい走って遊べるしで、世の中、コロナ禍で大変な時期に重宝させてもらってます。
やっぱり男の子なので、1日外で楽しく遊んだ夜が全然違うんですよね。
森林公園で1日遊んだ日の夜は、7時半くらいにはもう眠たいといって歯磨きをして8時にはぐっすりなんです。
親としては、理想の就寝時間。
これからも、この四季が感じられる素敵なささやまの森公園に家族で出かけたいと思います。