自宅では、今年の秋に入ってから朝方の気温が初めて氷点下になりました~。
それでも今シーズンは暖冬みたいですが、やっぱり寒いのは苦手です。(笑)
今年も、薪ストーブの季節になりましたねぇ~。(^▽^)/
とりあえずの薪は、10月に昨年同様、友人のご厚意で準備済みです。
煙突掃除も6月に済まし、10月に点検も完了。
ということで、薪ストーブの今シーズンの試運転をすることにしました。
今回は、DIY薪ストーブの改良を2点実施したので、その改良点とその結果を
具体的にお話ししたいと思います。
冬の電気代削減に大きく貢献した我が家のDIY薪ストーブ
一昨年から計画し、試行錯誤を経て、昨年にとりあえず実運用したDIY薪ストーブなんですが、導入理由の一番の理由は、電気代!
そして、その昨冬シーズンの電気代がその前年度の冬シーズンと比較して結果がどうなったのか?
その結果がこれです。
※グラフ出典元:関西電力携帯アプリ本人個人データ
灰色部グラフ:2021年12月~2022年6月 オレンジ色グラフ:2022年12月~2023年6月
棒グラフ:電力量 折れ線グラフ:金額
※データ出典元:本人電気使用量データを個人管理作成一覧から抜粋
我が家では、昨冬は11月から4月まで薪ストーブを使いました。
グラフは、アプリの表示は今月から過去1年間のグラフ表示の都合上、11月分は表示がないです。
削減できた数字は、1540kwで金額にして55,784円。
さらに、国が電力削減対策で実施している削減プロジェクトに登録参加したので、この期間削減で2,300円相当のポイントもいただきました。
ちなみに、11月の電力データは、一昨年11月は、347kwで昨年11月は、184kwで163kwの削減。金額的には、4,606円の削減になっています。
まとめると11月から4月までの電気代が昨年利用金額比較で、
55,784+4,606+2,300=62,690円減
薪ストーブに投資した金額は、本体金額に加え、最初に買った薪代等もろもろも含めて全部で3万弱だったので、嬉しい結果になりました。
このように嬉しいDIY薪ストーブなのですが、実は、ちょっと厄介な点が2つほどあるんです。
コスパ抜群のDIY薪ストーブの泣き所2つとは?
厄介な点と言うのは、DIY薪ストーブの構造上の問題で2つあります。
【泣き所その1】煙の漏れ
基本的に、DIY薪ストーブは薪ストーブメーカーで有名なホンマ製作所の外部使用のタイプを利用しています。
理由は、価格が煙突付きで12,000円という安さ。
購入当時は、見たところ隙間があるようには見えなかったので、煙の漏れは想像にすらしてなかったんです。
ですが、そもそも外で使うことが前提の商品だったので、ほんのわずかな隙間が薪の出し入れ用扉や下の方にある灰取り出し用扉のぶぶんにあり、そこから煙が漏れ出てくるようでした。
また、薪ストーブの天板中心に直径2mmほどの丸穴が開いているので、そこからも煙が漏れているように思います。
薪ストーブが温まって煙突の引きが十分ある時は、匂いはしないのですが、薪ストーブ内の火力が弱くなった時は、煙の量が増えるためか臭ってきます。
【泣き所その2】着火時の煙漏れ
特に着火時には、薪ストーブ側面の薪投入口扉を開けて着火を行うため、火が安定するまでは閉じることができません。(閉じれば消えることが多い)
また、火が安定して燃えだしている時は、灰取り出し口の扉を開けて空気を薪ストーブ内に流入させます。
扉が開いていれば、当然、そこから煙が出てきます。
泣き所2つの改善をやってみた!
DIY薪ストーブの泣き所解消のため、以下の2つを試してみました。
【改善その1】隙間をなくす
薪の投入口扉の内側に耐熱ガスケットテープを貼り付けました。
このガスケットテープは、1000円ちょっとでamazonで購入。
なんと、中国から購入10日後に空輸してきました。
耐熱性のガスケットは、国内製だと値段が2倍以上してしまうので、この製品の耐久性がどれくらいなのか?気になる所です。
下部の灰取り出し口扉の内側にも同様のテープを貼り付けました。
天板の中心の丸穴は、ボルトネジで塞ぎました。
【改善その2】空気供給をファンモーターで実施
灰取り出し口扉を開放せずに空気をストーブ内に送り込むために扉に送風ファンを取り付けました。
送風ファンは、amazonで1000円程度のものを購入し、送風ファンの扉への取り付けは、金属アダプタを自作しました。
☆☆☆金属アダプタ製作☆☆☆
金属アダプタの材料は、いらなくなった古いデスクトップパソコンの筐体をグラインダーの激しい火花にビビりながら切断して使用。
グラインダーを使用する時は、絶対安全めがねは必要です!
切断した金属板を折り曲げるが、寸法通りにうまく曲がってくれない!
写真は、1回目はうまくいかなかったので、2個目。
これでも角が丸くなってしまっている。
やはり、金槌と金床だけでは限界。
板金は、むずい~。
灰取り出し口扉にアダプタ取り付け用の穴をグラインダーで開け、アダプタをはめ込む。
はめ込んだ隙間を耐熱パテでしっかり塞ぐ。
このパテは、バイクのマフラーの修理に使用するもののようで、700℃まで大丈夫な仕様。
最後は、塗装をして本体に取り付けて完成。
今回の塗料は、車修理用のスプレーが残っていたので、それを流用しました。
この部分は、熱がほとんど加わらないので、ウレタン塗料でもOKです。
ちなみに、天板の一部に傷があって、そこが錆びていたので、ペーパーで錆をきれいに落としてから、同じ車補修用の塗装スプレーをしてみたのですが、やはり3日目で全部焼けめくれてしまいました。
やはり、高い熱の加わる部分は、それなりの耐熱塗料でないとだめですね。(笑)
ということで、ちょうどamazonがブラックフライデーだったので、耐熱塗料を千円台で購入しました。
近々、再塗装します。
一通り改良が終了したので、早速送風ファンを取り付けて試運転をしようと、アダプタに送風ファンを取り付けている最中に、なんと送風ファンの配線コードの黒線側が切れてしまったぁ~。
細い線で入り込んだ場所にはんだ付けされていて、補強も何もない状態だったので、少し線が引っ張られただけで切れてしまったようです。
気を取り直してはんだ付けをした後、テープで線が不語かないように固定して無事修理完了。
仕切りなおしで、薪をくべ、いよいよ試運転実施。
着火は、比較的スムーズにできたので薪投入口扉を締めて、ファンを始動。
着火後3分程度で安定した火力になりました。
もし、お時間があれば試運転時の動画もご覧いただければ幸いです。
まとめ
今回の薪ストーブのDIYを行ったことで、感じたことは、2つ。
一つは、かなりの高コスパで薪ストーブを楽しむことができるということ。
そしてもう一つは、薪ストーブのDIYを楽しむためには、屋外使用のものをベースに屋内で活用する場合、薪の燃焼ガスの漏れをどれだけ防ぐことができるか?が一番の課題だと感じました。
煙突の引きが十分であれば、隙間が少々あっても燃焼ガスは、漏れないと思いますが、構造をロケットストーブのような部分を取り入れるか、煙突の水平部分がない構造にするか構造的に大きな工夫が必要になると思います。
とりあえずは、灰取り出し口扉は、常時締め切りのままで使用できますし、ガスケットを付けることによる煙の臭い漏れもかなり改善できたので、今冬もDIY薪ストーブが活躍してくれそうです。