私の子どもの頃のカレーと言えば、間違いなく小麦粉を入れてトロトロの欧風カレーでした。
それが、最近では、本格的インドカレーがスーパーやコンビニでも売っていて、手軽に楽しめるようになりましたね。
私の住んでいるような田舎町でもインドカレー専門店があるくらいにインドカレーは、普通の存在になっています。
そんなインドカレーですが、インドカレーと言えばやっぱりナン。
ナンも近頃では、手軽に作れるようにあらかじめ粉が配合されている市販のものが出ています。
例えば、こんなやつです。
作り方は、基本的にどこの商品もあまり変わりませんが、こねて寝かす時間が違うようです。
上の左画像の粉は、こねってから1時間寝かすと書いてありましたが、右画像のハウス食品さんの粉は、こねってから10分以上寝かすと書いてありました。
私も最初のころは、こんな感じのナンでした。
ちなみに、粉は上の写真の右側のハウス食品さんのものを使ってます。
お店のナンとは、似ても似つかぬ、かけ離れた固めでモサモサパサパサっぽい小麦粉の塊と言う感じでした。
これは、決してハウス食品さんが良くないのではなく、ひとえに私の作り方がまずいだけですので誤解がないようにお願いいたします。
とても人様に出せるものではありませんでした。
この時は、ナンの生地をこねる時に、20分くらいこねてました。
うどんも蕎麦もパンもこねまくるので、きっとこねまくるのがいいんだろうなと勝手に思って、こねることにばかりに気を取られていました。
☆ナンの粉は、どんな種類?
ナンの粉の成分配合は、本場インドでも様々です。
基本的には、薄力粉が中心で、薄力粉+ヨーグルトとか、薄力粉+強力粉+ベーキングパウダーorドライイーストなどの組み合わせが多いと思います。
もちもち感が強いほうが好みであれば、薄力粉と強力粉を1:1に混ぜたものがいい感じに出来上がると思います。
ナンを焼いている過程で、表面がぷくっとふくらむのは、加熱することにより二酸化炭素が発生するからです。
このぷくっと膨らんだナンが、ナンのおいしさを醸し出しているといってもいいと思います。
この膨らます方法には、二通りあり、べーキングパウダーか生イースト若しくはドライイーストをナンの粉に加えます。
ケーキやお菓子によく使われるベーキングパウダーは、生地の水分と焼成による熱との化学反応で膨らみます。
生地を寝かす時間は5分から10分でちゃっちゃと作りたい!と言う方向けです。
一方、パンによく使われる生イースト又はドライイーストは、酵母の発酵により生地の糖分が分解されて膨らみます。
発酵なので生地を数時間寝かす必要があります。
生イースト又はドライイーストには、若干の乳酸菌も含まれていることがわかり※1風味が良いようです。
※日本食品工業学会誌vol31,No10,P642~P648(1984)「パン生地、生イーストおよびドライイースト中の乳酸菌の特性」
https://blog.hatena.ne.jp/Boyager/boyager.hatenablog.com/edit?entry=26006613618710201
こうやれば誰でもお家で簡単ふっくらナン作成できちゃいます!
それでは、今回もハウス食品さんの「ふっくらナンミックス」でナンを作っていきたいと思います。
まず、粉と水を袋の裏に書いてあるとおり、ボールにナン粉(ナンミックス)と水を入れてこねます。
生地作成
最初は、ナン粉をスプーンで混ぜます。
最初から、はりきって手でこねまわすと、思いっきり指に練ったナンがへばりつきました。
だいたい下の写真くらいになったら、さらっと表面に打ち粉をします。
打ち粉は、ナンの粉が残っていないと思うので、薄力粉でも良いです。
今回は、我が家の場合、米粉が少しだけ残っていたので米粉で代用しました。
ここから5分くらい力を込めてナンを手で練ります。
手のひらの下のほうでぎゅぎゅと押しながらこねるといい感じになります。
こねている途中で、ナンの生地が部分的にボールに引っ付く場合があるので、その時は、打ち粉をしましょう。
こねるのが終わったら、生地を四つに分けるので細長にまとめます。
生地を分けてのばす
次に、まな板の上で生地を四つに分けるので、まな板の上にも薄く打ち粉をします。
まな板の上に記事を乗せ、四つに切り分けます。
そのうちの一つを、ナンの袋の裏の作り方には指で生地をのばすように書かれていますが、麺棒で厚さ2mm程度まで均一に薄くのばします。
オーブントースターで焼く
均一にのびたら、我が家の場合1300Wオーブントースターに入れて、4分焼きます。
そして出来上がりがこれで~す。
めっちゃ膨れています。
ちなみに、お店のナンは手で部分的に伸ばして作っているので、同じように手で部分的に薄くしたつもりの出来上がりがこちら。
ちょうど、最初の失敗作と最後の全体がふっくら膨らんだナンの中間です。
ちなみに、インドカレー大好きの妻の講評は、外見は、麺棒で伸ばしたナンは、全体が膨れているのでお店のナンとは、ちょっと違うけど、味は、ほとんどお店のナンと同じとのこと。
やったー!
市販のナンの粉でお店の味をほぼ再現できました。
まとめ
市販のナンのパッケージの粉は、特にベーキングパウダーもイースト菌も不要なものが多く、パッケージの中身と水を混ぜて焼くだけの超お手軽スピードメニューのものが多いです。
今回作ったナンも、4歳半の息子が2つ、妻が2つ食べてくれたので、私の分まで当たりませんでした。
でも、美味しそうに完食してくれる顔を見ることができるのは、作った甲斐があり、私は食べなくてもご馳走様という感じです。
もちろん、その後、ご飯はしっかり食べましたよ。(笑)
ナンは、お店では手で生地をのばして焼いていますが、初心者が生地を同じように手で薄くのばしても生地はゴムのように、いくらかは、また元に戻っていくので、なかなかお店の焼き上がりのようにはならないことが多いです。
そのため、やはり初めての方は、まず麺棒を使って均一にのばして焼いたほうが、全体に膨れるものの、味はおいしく仕上がると思います。
少し慣れてきたら、部分的に麺棒でのばしてみると、膨れる所とあまり膨れない所ができて、いくぶんかはお店のナンの外見に近くなるかもしれません。
我が家では、全体に膨れたナンでも味はお店とほとんど一緒と妻が言ってくれるので、それはそれで良しとして、当分この作り方にします。