今年の5月にチョロギ村に行った際に、デジタルマイクロスコープを初めて使って化石観察をしたのですが、このデジタルマイクロスコープで見えないものが見えることがかなり面白かったようなので、実際に購入することにしました。
デジタルマイクロスコープと同じようなものに実体顕微鏡というものがありますが、こちらは、液晶画面がなく、顕微鏡の接眼レンズを付けて使う仕様になっています。
倍率的には、デジタルマイクロスコープは、接眼レンズがないため対物レンズの倍率により情報量が決定されるので、モニターインチを大きくしてデジタルの画素数を高くしても、精細な画面を得るまでには限界があります。
まぁ、値段相応のところもあるので、今回は、あくまで子どもの自由研究の時に子どもが扱いやすいものを購入したいと思っています。
購入は、やっぱり、直接目の前に実物があるお店で子どもに触ってもらって決めたいところ。
でも、さすがに、この手のものは、専門的な業者か大手家電量販店の一番大きなお店に行かないと見当たらないです。
ということで、今回は、いつもお世話になっているAmazonさんで購入することにしました。
購入したのは、Amazon☆4つのinskam 317
Amazonでは、デジタルマイクロスコープは、15,6種類出てきました。
最初は、子ども用としても販売されているSTAD205Bという機種がいいかなぁ?と見ていました。
結構、子どもでも使い勝手がよさそうだったのですが、観察対象を置く部分が、普通の光学顕微鏡のプレパラート仕様になっていました。
子どもが石や大きなものを観察するには、ちょっと不向きかなぁ?と思ってとりあえず保留にしました。
用途が、光学式顕微鏡であれば、LEDの光源が下にあるので間違いなくお勧めだと思います。
そして、今しばらく色々見てゆく中で結局、他の製品より評価数が一桁違った評価数1596個と星の数4、仕様条件から結局inskam-317という機種に決めました。
ネガティブなレビューも多少ありましたが、値段も最初のSTAD205Bより1500円ほど安く、wifi接続もできて、スマホと連動できるようだったのが決めてになりました。
inskam 317を組み立て!
事前レビューで“画面が暗い!、倍率が1000倍は嘘!、使い勝手がわるい!”等々のネガティブな書き込みはありましたが、とにかく購入してみて使ってみました。
まずは、開封です。
Made in 中の国製なんですが、結構きちんと梱包されています。
早速組み立ててみます。
組み立てと言っても、支柱に本体取り付け金具を通して、ボルト締めするだけ。
六角ボルト2本を留めて、本体を取り付け金具につけて完了!
本体の仕様は?
本体の仕様を順番に見ていくと、まず、正面には、向かって左側から、カメラの撮影ボタン、本体設定ボタン、項目選択のボタンが二つに確定ボタン(OKボタン)、そして電源ボタンの6つがあります。
真ん中の丸いダイヤルがピント調整用ダイヤルです。
電源をONにする時は、この電源ボタンを少し長押しすれば、起動します。
続いて、本体に向かって左側面には、記録用カードスロットル、USB接続口があります。
カードスロットの種類は、説明書には、microTFと書かれていますが、microSDで使用できます。
【microTFって?】
microTFカードとは、microサイズのTrance Flash カードのことで、アメリカのフラッシュメモリーの草分けである、サンディスク社が2004年に発売しました。
発売当初より携帯電話やipod、デジタルカメラ等々に幅広く使われていました。
現在は、wifiやbluetutheといった非メモリー用途にも拡大対応した仕様のSDカードを使うことがほとんどになりました。
仕様的には、TFカードスロットにSDカードを差し込んで使うことはできますが、SDカードスロットにTFカードを差し込んで使用することは、通常できません。
参考出典:Apple Geek LABO
USB接続口は、USBケーブルで充電を行う時及びPCと有線接続する場合に使います。
規格は、USB2.0です。
そして、本体右側面には、上からディスプレイの明るさ調整ダイヤル、wifi接続のオン/オフスイッチ、画面のズーム機能ダイアルがあります。
あと、説明書には載っていませんが、本体裏側にRESETボタンがあります。
普段は使うことはないと思いますが、何らかの事由により、初期設定に戻す場合に使用されるのではないでしょうか。
早速、使い勝手を検証
まず、電源を入れてみます。
対物レンズの周りにある8個のLEDが光っています。
早速、息子が石の表面やら貝殻、どんぐりなどとっかえひっかえ見ています。
操作は、簡単で息子でも悩むことなく、スムーズに使っています。
Amazonレビューの中には、本体を上下するダイヤルを回すと、ガタが出るようなことが書かれていました。
確かに、組み立て時に確認すると、その通りだったのですが、後ろについている固定ネジで調整できたので、問題はないと思います。
このネジです。
あまり固く締めすぎると、本体の上下ダイヤルを回せなくなるので、そのあたりを注意しながら調整することで解決できました。
この固定ネジの用途が、本体上下時のガタの調整のために付けられているのかどうかは?ですが。。。
最初は、試しに大きい石の表面を見ました。
特に使いにくさもなく、結構うまく使ってます。
ひととおりやってみて慣れたところで、スマホをwifiで繋いで、息子が観察したものを、私がスマホで写真に撮っていきました。
撮った写真を、Wordに貼り付けて1枚のレポートにしてみました。
この四角の中に、観察したものの名前を息子に書かせました。
ちょっとした、プチ自由研究です。
ちなみに、一番上は、息子の小学校の担任の先生から、顕微鏡観察用にもらってきた穴のある小石で、その下は、ハワイ島のキュラウエア火山の溶岩、近所の公園で拾ってきたどんぐりの帽子、日本最南端の有人島の波照間島で採集した星の砂です。
一連の作業を動画にもアップしてます!
まとめ
デジタルマイクロスコープは、子どもにとって、日ごろ見慣れている景色のものにも、今まで見たことのない景色が存在する不思議を教えてくれます。
子どもの探求心をくすぶるトリガーとして、良いアイテムとの出会いが、今夏の自由研究に繋がってくれればいいなぁと思っています。
ちなみに、このデジタルマイクロスコープの便利な使い方の例として、本体だけを取り外し、カメラのように屋外でも観察できるとのことで、実際やってみましたが、ピントがすぐに外れるので、ちょっとこの使い方は、お奨めできないと思いました。
それでも、簡単に携帯できるので、体験講座やフィールドワーク時に持参して、観察対象を観察することもできるので、今後が楽しみです。
ということで、このinskam-317は、子どもの学習アイテムとしては、コスパもよくすばらしい商品だと思います。