今回の記事は、前記事のバードウォッチに再度出かけた時の続きになります。
バードウォッチを終えて、ちょうどお昼になったので、同じ亀岡交流会館にある、チョロギ村のおうち薬膳「忘れな」でランチをすることにしました。
ここで頂いた、チョロギの入ったおうどんさんがめっちゃ!おいしかったので、メニューのアップと、実は、隠れたすごいことをやっているチョロギ村の紹介、そして、もう一つの全国区レベルでプロご用達の優れもの特産品を紹介したいと思います。
チョロギ村って?
敷地内には、薬草が植えられた薬草原があります。
チョロギ村と書かれているのは、「チョロギ」と言う一見、芋虫に似たシソ科の植物の根の先にできる小さい芋を栽培しているので、そこから取っています。
参考出典:日本医療薬学会年会講演要旨集 日-P1-003 脳虚血性学習・記憶障害に対するチョロギの効果(健康食品・サプリメント,ポスター発表,一般演題,再興、再考、創ろう最高の医療の未来)
こんな植物です。
出典元:現地館内紹介説明の掲示
見た目は、芋虫みたいですが、食感はじゃが芋のような感じで、味も癖がなく食べやすいです。
チョロギ村は、実は、シオノギヘルスケア、大正製薬、全薬工業、ロート製薬等々、多くの製薬会社と薬の共同開発を行い、自社商品も販売している日東薬品工業と言う会社の元常務取締役研究開発本部長の森隆治氏が2016年に立ち上げたNPO法人なんです。
京都大学薬学部出身の森理事長が、このチョロギを研究されたきっかけは、実のお母様が認知症を患われたことからだそうです。
そして、一人でも多くの健康長寿を願い、チョロギの商品開発を進められたとのことです。
チョロギは、もの忘れ予防で注目されていると館内パンフレットの説明にある通り、この研究結果※から、既に世界初の特許も取得されています。
※『脳血管性認知症の予防/改善のための組成物』として特許(特許第6162536号)を取得
このチョロギ村では、チョロギの他にも多くの薬草が栽培されています。
その実際の薬草を薬草原というスペースで見ることができます。
閲覧用の薬草は、こんな感じで植えられています。
チョロギは、8月には花が咲き、11月に収穫です。
これは、漢方の生薬でもおなじみの当帰です。
ドラッグストアでも当帰芍薬散という漢方薬が売られていると思いますが、その当帰ですね。
この当帰から生薬を採るのは、とても手がかかるので大変です。
その他にも、いろいろ植えられています。
一番手前のクロッカスは、薬草ではないですね。
この薬草原では、「鳥の巣ロッジ」という名前で、キャビン2棟やテント2張りが併設されていて、宿泊もできます。
ちょうどお昼時なので、キャビンでバーベキューをされているご家族がおられました。
ちなみに、今はやりのグランピングではないので、無料貸し出しのBBQコンロ1台にテーブル、椅子4つ、キャビンのみ簡易ベッドが4つ以外は、すべて持ち込みになります。
予約方法等詳細を知りたい方は、以下を参照してください。
おうち薬膳「忘れな」のチョロギうどんは、格別!
キャビンでのバーベキューのいいにおいがお腹にきたので、早速、お家薬膳「忘れな」でお昼にすることにしました。
メニューは、季節ごとで内容が変わる「薬膳御膳」が一番人気!
3月からは春バージョンの薬膳御膳になります。
こんな内容です。
参照元:おうち薬膳「忘れな」HP
ちょうど私たち家族がおうち薬膳「忘れな」に行った時間が、少し遅かったので、残念ながら薬膳御膳は売り切れでした~。
ということで、薬膳カレーかチョロギうどんになってしまったので、家族3人、チョロギうどんとおにぎりのセットをお願いしました。
で・・・、いただいたのがこれです。
おにぎりとうどんの他に、てんぷらと今回、本命のチョロギが付いてきました。
このうどんの麺の中にもチョロギが混ざっているとのことでした。
きゅうりと昆布と一緒にチョロギがありました!
チョロギ自体は、白色なので、シソか梅につけてあるのかも?
どんな味か?早速、初チョロギ食べてみました。
食感は、堅くもなく柔らかくもなく、炊いたじゃがいものようなクセのないお味でした。
チョロギは、よくお正月には、長寿の縁起物として「長老喜」と書いて、黒豆と一緒に炊いて出されるそうです。
続いて、チョロギが混ぜてあるうどんを頂きました。
少し細めでしたが、こしもあり、何よりも麺に旨味があって超おいしいです。
出汁もまた良いお味で、すべて完食。
6歳の息子も完食でした。
これで1人650円は、お得だと思います。
リピート確定です!
日本屈指の高い品質の砥石とコノドントの化石
お腹も満足したので、食後は、このおうち薬膳「忘れな」のすぐ下にある天然砥石館を見に行くことにしました。
入場は、無料です。
この京都府亀岡市では、丹波青砥(たんばあおと)と呼ばれる中砥石の有名な産地に併せて、良質な仕上砥石の産地でもあります。
【砥石の種類】
砥石の種類には、粗削りをする荒砥石、そこそこ切れるまでに削る中砥石、さらに切れ味を鋭くする仕上砥石(合砥石)の三種類があります。
また材質から人工的に作られた人造砥石と丹波青砥のように天然石から成る天然砥石の2つがあり、現在使用されているほとんどのものが人造砥石です。
天然砥石の採掘現場です。
天然砥石館は、亀岡の砥石だけではなく、日本全国の砥石が所狭しと陳列してあり、資料や天然石の構成物を見ることができる実体顕微鏡があります。
壁面には、地層地図が貼ってありました。
その一角に、子ども用に砥石に含まれているコノドントを観察できる場所がありました。
コノドントとは、コノドント動物と呼ばれるカンブリア紀から三畳紀に見られたとされる海洋生物らしい生物で、コノドント化石は、その生物の一部とされる示準化石です。
まだまだ、謎の多い生物です。
早速、息子くんが興味津々。
反対側の机には、岩石の鉱物を見ることができる実体顕微鏡が置いてあったので、こちらも観察しました。
まとめ
チョロギを初めて食事でいただき、とても食べやすかったので、機会があれば自宅でチョロギを栽培してみようと思います。
やはり、お医者さんや薬剤師さんが研究し、世界初の特許まで取得できたすばらしい食材なので、常備できれば最高ですね。
それにしても、本当にチョロギうどんは、美味しかったです。
なかなか、うどんの麺そのものに旨味があるのは、珍しいと思います。
(あくまで、個人的な感想です)
天然砥石館も、私の高校時代のクラブが地学クラブと言うこともあって、独身時代は、学会にまで入って、いろんなところに岩石、鉱物、化石と標本採集三昧をしていました。
そのようなことで、天然砥石館は、個人的には1日どっぷりいても楽しい場所です。
この秋のチョロギの収穫に、参加する機会があればぜひ参加しようと思います。