【目次】
この旅行記は、2015年までに私たち夫婦が隔年八重山へ旅行した時の内容を数回の記事に編集したものです。
南の島旅行記vol.6
波照間島で一夜明けて、天気もそこそこなので、半日はこの島でゆっくりしてから石垣の定宿に戻ることにしました。
さすがにここまではめったにこれないので・・・。
朝からプレミア泡盛を買いに行くー自分土産です。
朝食を済ませ、特に予定はなかったので近くの売店まで持ち帰り用の"泡波"という泡盛を買いに出かけました。
この島にしかない貴重な泡盛で、石垣島の酒屋でも一升瓶だったら年数にもよりますが1万円くらいで売られているプレミアもの。
この泡盛は、この島での祝い事など特別な行事にふるまわれるためのお酒なので、基本的にあまり多くは作られません。
定宿のおじぃの話だと、一升瓶以上のものは、島内の各家庭ごとにその年の必要本数を聞いて、その分しか作らないと言ってました。
また、島から出航する船の中で、島民以外が「泡波」の一升瓶を持っているのが見つかると、船の乗組員から出所を聞かれると言ってました。
どおりで幻な訳です。
それでも、観光客用には、1合から3合瓶は、波照間島の島内にある売店と港の売店で売られていますよ。
石垣島の中心市街のいくつかのお土産物屋さんにも1合瓶だけ売ってます。
ちなみに、石垣市内の飲み屋さんで泡波の一升瓶を置いている店は、波照間の島民と縁故があって、特別に分けてもらっているそうです。
鹿児島のプレミア焼酎”森伊蔵”よりもレア度は高いかも?です。
波照間島で買うと、そんなに高くないんですが、これが石垣島で買うと約1.4倍くらいの値段になり、沖縄の那覇で買うと2倍になり、京都で買うと最低でも3倍の値段になっていますね。
宿泊した宿から歩いて5分くらいで売店に着きました。
売店のおばちゃんは、”小瓶は観光客用に用意しているので本数はありますよ”と言っていましたが、一升瓶は、おじぃの言葉どおり、島民でもあらかじめ予約しないと手に入らないとのこと。
本当は一升瓶が欲しかったのですが、仕方がないので小瓶を4本買って戻りました。
さて、宿に戻ってとりあえずお茶にすることにしました。
基本的に私たち夫婦が八重山で宿泊するところには、部屋にテレビなんてものはありません。
新聞もだいたい何日か前の新聞です。
そのせいか、時間がゆっくり流れているような感じがします。
そのような調子なので、部屋にいても暇を持て余すので、自転車を借りてお気に入りのニシ浜に行くことにしました。
宿からニシ浜までは、行きは下り坂なので10分くらいで着きます。
せっかくなので、ちょっと回り道になるのですが、通ったことが無い集落の中の道を選んで、ニシ浜まで行くことにしました。
オヤケアカハチ伝説
途中にオヤケアカハチの乱で知られるアカハチの生誕地という場所がありました。
ここの他は、特に見どころらしいスポットはありませんでした。
何度行っても癒されるニシ浜
宿を出て20分ほどで、ニシ浜へ到着。
浜の入り口には、アダンの実が生っていました。
アダンの実は、一見パイナップルのような感じがしますが、熟すと芯の部分が食用になります。
私は、食べたことはないですが、地元の人の話では、“サトウキビを噛んでいるような感じです”と言っていました。
今日もきれいだ。ニシ浜!
こんなにきれいな海でシュノーケリングしたら海中はすごくきれいだろうなぁ~といつもこの海を見る度に思うのですが、前回もお話しした通り、ここは遊泳禁止区域なんです。
そんなに危ないような感じには見えないが?と素人目には見えるのですが、ここは、
リーフカレントとダウンカレントの多発地域。
宿泊した宿のおばちゃんに聞くと、これまで、海難事故が結構あったようです。
八重山は、ダイビングやシュノーケリングをする人が多いので、遊泳禁止地域には、このリーフカレントとダウンカレントの注意説明看板を目にすることが多いです。
リーフカレントとは沖に出て、陸に戻ろうとしても潮の流れが沖に向かって流れているため、泳いでも泳いでも沖に流されるというもの。
リーフカレントに入ってしまったら、とりあえず陸と並行に泳いで移動し、リーフカレントが流れている場所を抜け出してから、陸に向かえば何とかなるのですが、ダウンカレントはそういう訳にはいかない、もっと恐ろしい潮流なんです。
ダウンカレントは、海底がサンゴ礁のように4,5mの浅瀬から、外海になる地点で急に断崖のように深くなっている場所で起こりやすい。
この外海になる地点で、潮流が深い海底に向かって流れる場合、今までサンゴ礁でシュノーケリングをしていた人が誤って、この外海になる地点に行ってしまうと、海底に向かって流され、容易には浮上できなくなるというデッドポイントなんです。
離岸流に関する参考出典:海上保安庁第十管区保安本部「リーフカレント・ダウンカレントに注意!!」
https://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN10/soudan/kisya/200807-1.pdf
八重山には、ニシ浜の他にこのような要注意な地域が海上保安庁によると6カ所あるそうです。
それでも、この素晴らしい海を見ていたら一度は、泳ぎたくなってきますよね。
でも、命にはかえられないので泳がないようにしましょう。
2時間ほどニシ浜を見て、宿に戻り、それから宿の人に港まで車で送ってもらいました。
帰りはフェリーは無い日だったので、高速船で石垣島へ。。。
妻が憂鬱な顔をしていました。
石垣島に帰ってきたぁ~!!
石垣島の港に入ったら、横の貨物埠頭に大きな客船が停泊していました。
船の先には、”ぱしふぃっくびぃーなす”と書かれていました。
夕方に近くまで見に行ったところ、台湾から来たとのこと。
今日の夕方には、神戸に向けて出港するとのことで、石垣島では、豪華客船の寄港は珍しくないらしいです。
船好きの私は、ちょっと得した気分で離島桟橋に到着。
離島桟橋のターミナルもこの日は、ガラガラ。
ラー油で有名なペンギン食堂
常宿に戻って、荷物を置いた後、お昼はあのラー油で超有名なペンギン食堂で食べることにしました。
これでペンギンと読みます。
ここは、オリジナルのラー油が有名で京都でも百貨店で1本1500円くらいで売られています。
ここで買えば、半値ぐらいで買えるので、今回は、ご飯はついでで、このラー油を買うことが目的です。
ここのラー油で餃子を食べると、それはそれは美味しくいただけます。
お店の方が“注文販売の為、明日のお渡しになります”と説明されたので、昼食代と一緒に清算して宿に帰りました。
定宿のおばぁと夕食の食材を調達!
宿に帰ったら、おばぁから”夕食に使う豆腐とアーサーを調達?しに行くので一緒に来る?”と誘われたので一緒に行くことにしました。
チャンプル必需品の島豆腐
豆腐屋は、宿から車で10分ほどのところのにあり、もちろん島豆腐を買いました。
ここの島豆腐は、夕食の一品で豆腐チャンプルにして出してもらいましたが、これがまた美味い!
天ぷらでも味噌汁でも美味しいアーサー
そしてアーサーは、何処に買いに行くのかと思いきや、海で取ってくるということでした。
京都では、春先から土筆やワラビなどの山菜を、山にとりに行くことがありますが、それと同じ感覚らしい。
ちなみにアーサーとは、コロナウィルスに効くという噂から、売り切れ続出になったあのアオサという海藻のことです。
この石にへばりついているのを採って食べます。
京都でも売っていますが、結構いい値段がしますね。
おばぁは、この他にも買いの味噌汁に使うタニシのようなマキガイを採っていました。
ここの定宿のおじぃとおばぁは、自給自足の達人で、野菜は畑で作り、魚はおじぃが船を持っているので船に乗って釣りに行くという生活。凄い!
そのため、毎日宿での食事は、新鮮で無農薬、添加物無しの食材がほとんどなので超美味しかったです。
それでも、チャンプルにスパムが入っているところは、やっぱり沖縄なんだなぁと感じました。
今晩のゆんたくが楽しみです。