50代で子育て専業主夫になった私の日記

50代で初めての長男が誕生し、何もかもが180度変わりました。そんな初めての世界に感じたことを気分転換も兼ねて日々綴っているブログです。

トワイライトエキスプレス「瑞風」の本当の魅力とは?

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先日、電車好きの5歳の息子と一緒に、月に数回しか通らない特別な列車を、見に行ってきたボイジャーです。

 

私の住んでいるところは、田舎町なんですが、自宅から車で10分くらいの所にあるJR船岡駅には、なんとあの日本一豪華な寝台列車と言われているトワイライトエキスプレス瑞風が時間調整のため、36分停車するんです。

 

ただし、月1回だけなんですが。。。

 

このJR船岡駅は、無人駅で列車本数も1時間に1本程度と超ローカルな駅です。

 

当然、電車が来ない時間帯は、人影はまず見ない所なので撮影には申し分ないところだと思います。

 

瑞風は、2016年6月から走っているので、開業からもうかれこれ6年目に入ります。

 

月に数回しかお目にかかれないので、これまで走っているところを見かけたことは2,3回くらいしかありません。

 

私自身は、特に鉄ちゃんということでもないのですが、息子が喜ぶのでちょっと変わった電車が走っていないかと調べたところ、瑞風が手軽に見に行けることがわかり行ってきました。

 

そんな感じできっかけは、子どもが喜ぶ散歩程度に思っていたのですが、実際実物に触れて、私自身、瑞風のことが気になり、自宅に帰ってその後も少し瑞風について調べているうちにすっかり一度は乗ってみたくなりました。

 

ということで、今回は、このトワイライトエキスプレス「瑞風」の私が感じた本当の魅力をお伝えしたいと思います。

トワイライトエキスプレス「瑞風」は、国内豪華寝台特急3つの人気列車

現在、日本国内には、3つ国内豪華寝台列車が運行されています。

 

国内最初の豪華寝台列車は2013年10月に運行を開始したJR九州の「ななつ星」です。

 

コンセプトは、「新たな人生にめぐり逢う、旅。」

 

ななつ星の名前は、九州7県と九州7つの観光素材(自然、食、温泉、歴史文化、パワースポット、人情、列車)を体感する旅へ案内する7両編成の列車からきているのだそうです。

参照元:JR九州ななつ星ホームページ https://www.cruisetrain-sevenstars.jp/

 
 
 
 
 
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そして、2番目が2017年5月に運行を開始したJR東日本「四季島」です。

 

コンセプトは、「深遊、探訪。

色濃く変わる四季のうつろいと、今までにない体験や発見を通じて、まだ知らないことがあったという幸福を実感してほしいという思いを込めたコンセプトだそうです。

 

四季島の名前は、日本の古い国名「しきしま」をもとに、美しい四季と伝統を感じながらの旅を連想させ、時間と空間の移り変わりを楽しむ列車ということから命名されたそうです。

参照元:TRAIN SUITE 四季島 JR東日本ホームページ:

https://www.jreast.co.jp/shiki-shima/

 
 
 
 
 
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そして最後が、2017年6月に運行を開始したJR西日本「瑞風」

今回、実際息子と見に行った列車です。

 

コンセプトは、「美しい日本をホテルが走る。~上質さの中に懐かしさを~

 

瑞風の名前由来は、以下のように、トワイライトエキスプレス瑞風のホームページで紹介されています。

瑞風とはみずみずしい風のことであり、吉兆をあらわすめでたい風という意味もあわせ持ちます。

「瑞穂の国」と呼ばれる美しい日本に、新しいトワイライトエクスプレスという風が幸せを運んでくる、そんな情景をイメージしました。

引用元:トワイライトエキスプレス瑞風JR西日本ホームページ

https://www.twilightexpress-mizukaze.jp/introduction/concept.html

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今までの寝台特急とは、全く異なるトワイライトエキスプレス瑞風

前述した豪華寝台特急3つが登場するまでは、寝台特急一番の性質は、あくまで移動手段でした。

 

瑞風が登場するまでに約26年間運行されたトワイライトエキスプレスでさえ、当初は、ツアー客の団体専用列車として運行され、個人客利用が開始されてからも近畿圏から北海道旅行への豪華な交通手段として主に利用されていました。

 

私の友人も、ハネムーンでトワイライトエキスプレスのチケットが運よく手に入ったので、行きは豪華な寝台列車での北海道旅行になったと喜んでいたのを覚えています。

 

一方、瑞風は単なる移動手段ではなく、ホスピタリティを体感する場所なんだと思います。

 

今回は、瑞風についての記事なので、他の四季島やななつ星については言及しないですが、この2つの豪華寝台特急も瑞風同様、同じ性質だと思います。

【ホスピタリティとは?】
 狭義の定義では、人が人に対して行なういわゆる「もてなし」の行動や考え方について触れていて、これは接客・接遇の場面でも使われるホスピタリティのことである。 主人と客人の間でホスピタリティが行き交うが、それは一方通行のものではなく、主人が客人のために行なう行動に対して、それを受ける客人も感謝の気持ちを持ち、客人が喜びを感じていることが主人に伝わることで、共に喜びを共有するという関係が成立することが必要だ。すなわち、ホスピタリティは両者の間に「相互満足」があってこそ成立する。

つまり、主客の両方がお互いに満足し、それによって信頼関係を強め、共に価値を高めていく「共創」がホスピタリティにおける重要なキーワードなのである。

広義の定義では、ホスピタリティが主人と客人の二者間の話にとどまらないことを言っている。社会全体に対して、その構成員である人々が、ホスピタリティの精神を発揮することで、相互に満足感を得たり、助け合ったり、共に何かを創りあげることができ、それによって社会が豊かになっていくという大きな意味でもホスピタリティは重要である。

引用元:日本ホスピタリティ推進協会

https://hospitality-jhma.org/wordpress/hospitality/

瑞風がご当地観光のために途中停車する駅での出迎えは、地元の方が瑞風の乗客のために旗を振ってお出迎えしたり、伝統芸能を披露するイベントがあったりします。

 

町を挙げてのこの歓迎を見て、ただ単に観光をするというよりは、訪れた土地での人との触れ合いを通して、いろいろな発見や初めての体験をし、新たに知見を広げ人生を深めるという感じのお客様が多いように思います。

船岡駅で実際に瑞風を間近に見て感じたこと

息子と一緒に、船岡駅に停車中の瑞風を実際に見てきました。

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時間待ちのため、乗客の下車はないので、ドアは閉まったままです。

 

まぁ、ドアが開いていてもこの列車は、”乗降口=ホテルの部屋の入口”なので、当然立ち入ることはできませんが。。。

 

でも、他の駅で乗降時にドアが開いている時は、乗降口には必ずクルースタッフが立っています。

こんな感じ。

 
 
 
 
 
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このクルーさん、乗客以外で瑞風を見に来ただけの人にも笑顔で挨拶してくれます。

また、瑞風について質問にも快く答えてくれることもあるので、さすがです。

 

そういう私も瑞風の写真を撮っている最中に、中におられたクルーの方から手を振っていただき、恐縮しました。

 

さらに、先頭の展望車を撮っていた時には、乗客の方からも手を振っていただきました。

 

やっぱり、ホスピタリティを感じました。

 

さすがに、手を振っていただいているところのシーンは、失礼なのでカメラに収めませんでしたが、無条件にうれしかったです。

 

瑞風の特徴

瑞風の展望車は、こんな感じで威厳が感じられます。

撮影している私の姿が映り込むほど、ピカピカ。

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昼間の停車中にライトが点灯したままなのは、珍しいです。

 

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この展望車の車両識別番号は、キイテ87-1

キは、気動車、イは、1等車両、テは展望車、87は瑞風特別車両を意味します。

最後の1は、製造番号です。

 

ちなみに、JRでは、車両等級は、一般にはグリーン車両を示すロ、一般車両を表すハしかなかったのですが、ななつ星、四季島に続き、今回特別にグリーン車以上の等級としてイの1等車両を復活させました。

 

1等列車は、1960年7月に廃止されたというので、約半世紀を経ての復活ですね。

 

この瑞風の気動車はハイブリッド方式ー動力分散方式と言ってディーゼルエンジンで発電して、搭載電池に蓄電する方式で、この電気を使って、4台の電動車両のモーターを動かしています。

 

ここが気動車の下部です。

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この車輪は、かなりでかかったです。

まとめ

今回初めて、瑞風を間近に見て、とにかくピカピカの外観と豪華な内装に圧倒され、私には場違いの感じがしたほどでした。

 

そして、このような車両に乗って旅行をする人って、庶民離れしたどこかの天上人のようなイメージを持っていました。

 

それでも、撮影の途中で時折、満面の笑みで手を振っていただけたクルーやお客さんを見て、そのような私のイメージが溶けてなくなり、乗客の皆さんの旅の時間を共有していました。

 

ホスピタリティを以て旅に臨むということはこういうことなんだろうなと、一期一会の見ず知らずの方からの笑顔と手を振っていただいたことが、どこか心の中に温かいものがほわっとしばらく残っていました。

 
 
 
 
 
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そして、瑞風の本当の魅力は、訪れる者も迎える者・出会う者双方に、どこか温かいものが流れるという所に誰もが惹かれるところにあるのかも知れません。

 
 
 
 
 
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いつか、私も子育てが一段落したら、このような旅をしたいと思います。

 

最後に、今回船岡駅で撮影した動画を載せておきます。

ご興味のある方は、ご覧いただければ幸いです。

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