先日は、妻が蜜蝋ラップを作りたいというので、家族で蜜蝋ラップを作りに行ってきました。
蜜蝋ラップ?
初めて聞く名前に、私は、妻に”蜜蝋ラップって何?”と思わず聞いたんです。
妻の話では、蜜蝋ラップは、用途は、サランラップと同じラップだとか。
そう聞いてもちょっとイメージがわかないまま、蜜蝋ラップの作り方を教えてくれる講習会に出かけました。
実際に作ってみて、できた蜜蝋ラップを自宅で使ってみてびっくり。
以外に、優れものだったので今回記事にしようと思いました。
蜜蝋ラップとは?
蜜蝋ラップとは、好きな木綿生地に鉢の蜜蝋をしみ込まして乾燥させた一見、テーブルクロスのような布です。
蜜蝋って、これです。
このベタベタの蜜蝋を、そのまま布にしみ込ませるのは大変なので、実際には、この蜜蝋を蜜蝋ラップ制作専用に生成してチップ化したものが売られているので、それを使います。
見た目ちょっと飴のような感じですが蜜蝋チップは、こんなやつです。
この粒を布の上に丁寧に並べてアイロンで熱をかけ、布にしみ込ませるだけです。
できた布は、少し固めなんですが、食材など保管するものを包んで、しばらく手で握っていると、包みが固定されます。
こんな感じです。
イメージ的には、アルミホイルでものを包むと包んだ形のままで固定されますよね。
それと同じような感じです。
蜜蝋ラップの作成
この蜜蝋ラップを、今回、大きさを変えて3枚を2セット、家族で作製してみました。
場所は、いつもお世話になっている兵庫県丹波篠山市の東端にある、ささやまの森公園です。
午前の部でお願いをしていたので、10時開始です。
材料は、事前に用意していただいたものを使いました。
まず最初は、布の端がほつれてこないように、ピンキングばさみでじょきじょき切らないといけなかったのですが、この部分は、スタッフの方が事前に作業していただいていました。
ということで、作業は、布の上に蜜蝋チップを置く所からスタートです。
息子と一緒に、蜜蝋チップが溶けて布にしみ込む範囲を考えて、だいたい2cm間隔で置いていきます。
息子も私も結構、融通が利かない系の几帳面な性格なので、慎重に2cmづつ蜜蝋チップを置いていると、だんだんほかの方より陳勅ペースが遅くなってきました。
講師の方が、”置く間隔は、まぁ、一旦置き終わったらアイロンをかけて、蜜蝋がしみ込んでいない部分に、蜜蝋チップを置いて、再度アイロンがけすれば良いので、並べるのにそんなに神経質にならなくてもいいですよ。”と、優しくフォローしてくださったのでペースアップして、いよいよアイロンがけです。
蜜蝋チップを置き終わった布の上に、もう一枚の蜜蝋ラップを作るための布を置いてアイロンがけします。
アイロンがけは、アイロンを少しづつ動かして、蜜蝋チップのボコボコ感を感じなくなったら出来上がりです。
上の写真で蜜蝋が溶けている所とまだ溶けていない所がわかると思います。
一通り、アイロンがけが終わったら、上下の布を剥がします。
剥がしたら、乾くまでしばらく置いておきます。
同じ要領で、サイズの違う、あと2枚を作ります。
そして、完成したのが、この3種類。
これを今回は、2セット作ったので、全部で6枚。
製作時間は、1時間くらいでした。
うまく作るコツは、品質の良い蜜蝋チップを使うことと、生地は木綿にすること。
蜜蝋チップは、ネットで100g500円くらいから販売されていますが、あまり安い商品は、不純物が混ざっていたり、溶け方が均一になりにくい場合があったりするので、お奨めではないとのこと。
今回使った蜜蝋チップは、100gで1000円くらいのものを使っているとのこと。
量をまとめてk単位で購入すると安くなるところで購入しているので、実際は、もっと安くに仕入れているそうです。
今回の使用量は、3枚1セットで200gくらいかなぁ?
講習の最後に、講師の方から蜜蝋ラップを使う時の注意点2つについて説明がありました。
一つは電子レンジでは、使用NGとのこと、そしてもう一つは、暖かい汁物のラップには、適さないということ。
要するに、蜜蝋ラップに熱が加わると、固まっている蜜蝋が溶けてくるので具合が悪いということだそうです。
あと、水分がついたままのべちょべちょ状態で、使うのもあまり良くないとのこと。
ということで、使い方としては、野菜の保存や冷めたおかずのラップというところでしょうか。
蜜蝋ラップの講習が終わった後は、ちょっとお散歩でオオムラサキ観察
ここ、ささやまの森公園には、以前のブログでも少し紹介させていただいた、オオムラサキがいるので、成虫に育ったオオムラサキの姿を一目見ようと息子と飼育小屋まで散歩を兼ねて行ってきました。
あいにくの雨で飼育小屋の編み越しの写真撮影なので、ちょっと画像が良くないですが、立派なオオムラサキがいました。
雨の日だったので、羽を広げてくれなくて残念でしたが、飛び立つ一瞬だけ紫のきれいな羽が見えました。
蜜蝋ラップを使ってみて、凄さを実感
自宅に戻って、早速、蜜蝋ラップを使ってみました。
試したのは、キュウリの冷蔵庫の野菜室保管。
水気をしっかりふき取った新鮮なキュウリを蜜蝋ラップでしっかり包んだものと、キッチンペーパーで包んだものを1週間保管するとどうなるか?
1週間して果たして結果は?
まずは、キッチンペーパーのキュウリ。
水分がかなり抜けてしまって、干からびた感じです。
端は、もう残念な状態です。
そして、いよいよ蜜蝋ラップのキュウリです。
キュウリがまだパリッとしています。
キュウリの中も切ってみてみると・・・。
水分が切り口から出てきています。
さすが、鉢の子を育てる家に使われている素材です。
理屈の詳細は、不勉強なため?なんですが、どうやら、蒸れない保湿効果もあるようです。
そして、蜂蜜同様、蜜蝋にも抗菌効果があるのかも。=カビらない。
しかも、水洗いで何度でも使用できる。
これぞ、ラップ保存のSDGs。
凄さを実感しました。
まとめ
最初は、蜜蝋ラップと聞いて、ラップならわざわざ作らなくても、安い〇〇ラップがいくらでもあるのに、わざわざ作るの?と言う感じだったのですが、実際、使ってみて、そのすばらしさを実感しました。
用途は、限定されますが、野菜類の保存には最適のラップだと思います。
蜂は、ハニカム構造と言い、蜂蜜、プロポリスと言い、本当に凄い生き物ですね。