【目次】
この旅行記は、2015年までに私たち夫婦が隔年八重山へ旅行した時の内容を数回の記事に編集したものです。
南の島旅行記vol.5
先週の土曜日の朝にテレビをつけると『朝だ!生です旅サラダ』で八重山をやっていました。
その番組の中で、レポーターの女性が、前々から行きたくても、なかなか行くことができなかった波照間島もレポートしていました。
冬の波照間島は、波が高い日が多いので船の欠航も珍しくないのですが、運よく滞在中に船が出たみたいです。
やっぱり、高速船ではなくてフェリーでしたね。
帰りの船は、どうだったかわかりませんでしたが。
懐かしく番組を見ていると、期待通り、あの浜が出てきました。
正に宝石のエメラルドカラーをした海岸でニシ浜と言います。
レポーターの女性は、オンエアー中だったのですが、ニシ浜を見るなり“何これ~”と
しばし感激したままでした。
波照間島は、なぜか女性の一人旅が多い島。
1日中見ていても飽きない美しい景色に、波と風邪の音しかしない時間が流れているこのニシ浜は、まさに癒しの浜。
そこに身を置いていると、その理由がわかる気がします。
ということで、今回は波照間島に1泊予定で行ってきます!
朝から天気が良かったので、朝食前に散歩がてら離島桟橋までぶらぶら見に行くと、西表島の北側になる上原港以外はすべて就航してました。
ここ数日、欠航続きだったのでラッキーです!
冬季は、北風が強いので上原港航路は就航していないことが多いですね。
急いで石垣島の定宿に戻って、朝食を早々に済ませ、宿の奥さんに、今日は波照間島に泊まるからと言って、1泊だけキャンセル扱いにしてもらいました。
ふつう、どこのホテルでも民宿でも、当日キャンセルは100%宿代がかかると思うのですが、常連さんは常連客特権?で前日に交渉して可能ならパスさせてもらえます。
まぁ常連さんは、滞在期間も来訪回数も格段に一見観光客より多いので大目に見てもらえるのだと思います。
ありがとう!おじいとおばあ!!
波照間島へは、就航がOKであれば、石垣島滞在中に一度は行くのですが、冬場は、なかなか行ける機会が少ないですね。
運よく波照間島に渡ったとしても、天候の急変で2,3日島に缶詰めになって帰れないということがざらにあるので、旅行日程に余裕がある時でないと行くことがなかなか難しいですし。
私たち夫婦も10年来ほぼ毎年、職場の冬休み+有給休暇で八重山へ来ているのですが、波照間島に渡れたのは、今回で3回目です。
今回はフェリーで波照間島へ!
今回は、島に宿泊するので時間に多少余裕があるということで妻の強い希望でフェリーで行くことにしました。
初めての波照間島へは、夫婦で高速船で行ったのですが外海を通るので、西表島の南を過ぎたあたりから上下1mは揺れました。
元々船にあまり強くない妻は、これに懲りて今回は”絶対フェリーで!!”と言ってきたので、ご希望通りにさせていただきました。
フェリーでは、石垣島から波照間島までだいたい1時間半かかります。
(高速船では、1時間から1時間10分)
その分、高速船のような激しい揺れは、ほとんどありませんでした。
ちなみに、今のフェリーは「ぱいじま2」に代替わりしています。
ぱいじま2は、二階席が有料のデラックスなシートになっています。
外洋に出ると黒潮っていう感じがします。
外洋に出てしまったあたりから航海士さんは、沖縄三線(沖縄地方の三味線)を弾いて古典と言われる昔から伝わる唄の練習をしていました。
南の島の人はおおらかに生きていますね。
船が代替わりした今でもこのような光景を目にすることがあるのかは?ですが。
予定通り石垣島を出て1時間半で波照間島に到着。
ここからは、今晩お世話になる星空荘の方が車で迎えに来てくれているで、車に乗って宿に出発!
((株)石垣島トラベルセンターパンフレットより掲載許可取得済み)
宿でチェックインを済ませて、宿の自転車を借りて今回一番の楽しみのニシ浜へ行きます。
上に登れるコート盛り
途中、コート盛りと呼ばれる江戸時代に幕府の命で作られた遠見台です。
上に登ることができ、360度のパノラマが楽しめます。
琉球王国時代、王府は海上の監視や船の動向を把握するため1644年に国内各地に烽火をあげる場所を設置し、王府へ情報を伝達する経路を整備した(球陽研究会編,1974)。この理由は、中国で起こった明から清への交替やヨーロッパ諸国からのいわゆる異国船の来航による国際的な緊張に備えたからだと考えられている(黒島,1990、黒島,1992)。出典:沖縄県立博物館・美術館 鳩間島・新城島・黒島総合調査報告書2016
掲載許可取得済
沖縄電力の風力発電
島の真ん中には、写真のように風力発電の風車がありましたが、台風で破損したそうで現在はありません。
その代わりに、台風の時には倒すことができる風車が2基新たに空港のそばに作られています。
さて、コート盛りから波照間港の前を通てニシ浜へは、自転車で5分くらいです。
何度行ってもきれいな癒しの地ニシ浜
ここがニシ浜でーす!!
石垣本島の海でも沖縄本島よりもきれいだなぁと思っていたのですが、ここに来ると石垣島屈指の美しい川平湾よりもさらに美しいですね。
あまりにも美しいので動画もアップします。
島内は、レンタカーもありますが天気が良ければ自転車で十分、島を一周できます。
あまりの美しさに2時間ほど海風に吹かれて浜に癒されていました。
そろそろお昼時なので、島に限られている外食ができるところの青空食堂
で昼食をいただいた後、日本最南端の碑があるタカナ海岸へ行きます。
日本最南端の地へ到達
ここが日本の有人島で日本最南端の場所です。
※ビデオ音声は、風の音が結構します
風が強いですね。
すぐ横には、天体ドームがありました。
中に入ることができたので、中に入ってみたら望遠鏡を見せてくれました。
さらに、ここの方が“今夜天体観測をするので希望者は、宿の人に言ってもらえたら参加することができますよ”と言ったので、その日の夜中に、この場所に出かけました。
あいにくの満月が元気いっぱい輝いていて、しかも、空の大半が雲だったので、結局見たのは月のクレーターと土星だけでした。
残念!
”春から夏にかけては、南十字星が見られますよ”と観測所の人が言っていたので、また次の機会に期待します。
誰もいないペムチ浜で星砂
最南端の碑を見て、観測所を出て、まだしばらく時間があるので、あまり人が来ないペムチ浜に行きました。
ペムチ浜に出るまでの道は、けものみちのようなやぶの中をかきわけて行かなければならなかったので、周りに人影は見られませんでした。
ここの浜では、星砂が取れました。
星砂は、八重山諸島の島では、探せば採れることが多いのですが、場所によって星の形がしっかりしているものが取れる所とそうでない所があります。
ペムチ浜は、穴場ですね。
そろそろ夕食の時間がせまってきたので、宿に戻ることにします。
帰り道の途中、ところどころでヤギがふつうに道を横切っていきます。
島のほとんどは、サトウキビ畑です。
to be continued.