50代で子育て専業主夫になった私の日記

50代で初めての長男が誕生し、何もかもが180度変わりました。そんな初めての世界に感じたことを気分転換も兼ねて日々綴っているブログです。

5歳の息子が蜂蜜採集にチャレンジ!取れたて蜂蜜の味は、どんな味?

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少し前になってしまいましたが、同じ町内に養蜂場があり、そこで5歳の息子と地元の観光協会主催の蜂蜜採集の体験をしてきました。

 

コロナ禍の中なので、中止になるかどうか?ちょっと心配でしたが、参加人数が10名限定の少人数で実施すると言う条件もあって、無事実施されました。

 

このコロナ禍のため、息子が参加できそうな企画は、ことごとく中止になる中、久しぶりのフィールドワークは、本当にありがたいです。

 

蜂蜜は、我が家では、砂糖に変わる甘味料として、毎日使っているものなので、息子もどのようにして蜂蜜ができるのか?蜂に刺されないの?などなどちょっと怖い気持ちの中にも興味津々でした。

集合場所が急遽変更に

息子が楽しみにしていた蜂蜜採集の日の朝に、開催者の方から電話が鳴りました。

 

もしや、やっぱり中止か?と思ったところ採集場所が変更になったので、集合場所の変更のお知らせでした。

 

理由は、予定していた最初の場所のミツバチ巣箱を前日に確認しに行ったところ、スズメバチに襲われていてだめになったため、急遽、少し離れた地域の養蜂所になったとのこと。

 

ミツバチの外敵は、クマとか大きな動物ばかりと思っていましたが、同じ蜂のスズメバチにも襲われるんですね。

 

スズメバチは、こちらが何もしなくても刺しに来るので、私は、以前からスズメ蜂のことを“やくざ蜂”と呼んでいますが、今回のことを聞いて、やっぱりやくざな蜂だと思いました。

養蜂で一番大変なこととは?

集合場所は、自宅から車で10分もかからない場所なので、集合時間の15分前に出発し、予定通り到着。

 

ここは、京都府南丹市園部町というところで、京都府のちょうど真ん中くらいの田んぼ風景が広がるのどかな田舎です。

 

町おこしを兼ねて、数件の有志が養蜂を数年前から初めておられます。

 

到着して早速、私が、養蜂家の方に、“養蜂で一番大変なことはどのようなことですか?”と質問をしました。

 

ご担当の方が、“何といっても、ミツバチの冬越しですね。”と言われました。

 

ミツバチの生命維持は、気温が10度前後が限界と言われています。

 

ここ南丹市園部町の冬も、マイナス5℃くらいになることもよくあります。

 

それでも冬越しできるのは、ミツバチは、寒くなると巣箱の中で蜂が集まって蜂球と呼ばれる蜂団子を形成し、それぞれの蜂は、筋肉を振動させて発熱し、暖を取るからだそうです。

 

その巣内温度は、約34℃に保たれているそうです。

 

外は、氷点下でも家の中は真夏という感じで、真冬の北海道の家の中のようですね。

 

同じような仕組みを真冬のニホンザルでも見られますね。

 

ニホンザルは、真冬の寒い日は、サル玉と呼ばれる多くのサルが肌を寄せ合って玉状になって暖を取る光景を目にします。

 

小さな昆虫も大きな動物も、生きるためには他者と協力して過酷な環境を乗り越えていっているのですね。

 

コロナ禍にある私たちも、これに学ばねば。

 

最初の数年は、ミツバチを冬越しさせることが、かなり難しく、毎年新しいミツバチを他の所から分けてもらうというご苦労があったそうです。

 

それも、試行錯誤の上、今では何とか少しづつですが冬越しできるまでになったと養蜂家の方からお話をしてくださいました。

 

蜂蜜採集の準備

それでは、早速蜂蜜採集と行きたいところですが、その前に巣箱から蜜蝋を取り出します。

 

蜜蝋を取り出す際は、蜂はやっぱり怒ってくるそうなので、その興奮を鎮めるために白い煙を振りまきながら作業をします。

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付いている蜂を優しくブラシでハキハキして退散してもらいます。

 

養蜂家の方も、1匹の蜂が一生かかって花粉を運んで採れる蜂蜜の量は、わずかティスプーン1杯弱なので、そのことを思いながら作業をされていると言っておられました。

 

ミツバチさん、ありがとう!

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【ミツバチのお話】
ミツバチは、世界で9種類確認されていますが、その中で養蜂で使われているミツバチは、セイヨウミツバチです。

日本では、セイヨウミツバチの外に日本固有のニホンミツバチで養蜂をされているところもあります。

セイヨウミツバチとニホンミツバチの違いは、ニホンミツバチのほうが耐寒性が高いというところです。

今回のミツバチさんは、セイヨウミツバチです。

ミツバチにも、他の蜂同様に女王蜂と働き蜂がいます。
厳密には、働き蜂の外に生殖専用の雄蜂がいます。
生殖専任なので、働かないですが、生殖の役目を終えると、雄蜂は、働き蜂に追い出されることがよく見られるそうです。

ちなみに、働きバチは、生殖能力がないですが、基本的に雌の体様です。

女王蜂は、1日に約1000個の卵を産みます。
だいたい、1匹の女王蜂に数千から数万匹のミツバチの群になります。

働き蜂の寿命は、約1か月から長生きの蜂で半年だそうです。
蜂球を形成すると寿命が短くなるのだとか。

ミツバチは、スズメバチに捕食されるため、その防衛策として熱殺蜂球と呼ばれる攻撃がよく見られます。
これは、スズメバチが来ると多くの働き蜂がスズメバチによってたかって群がり、ミツバチの胸の筋肉を振動させて発熱し、スズメバチを蒸し殺しにするというもの。
その時の温度は、最大47℃にまで上昇し、スズメバチの致死温度45℃を超えます。

【参考文献】
玉川大学「ミツバチのカースト」

http://www.tamagawa.ac.jp/hsrc/contents/pages/note/bee-caste.htm

東京大学大学院理学系研究科・理学部「日本蜜蜂の攻撃行動(熱殺蜂球形成)における脳の活動を解明」

ニホンミツバチの攻撃行動(熱殺蜂球形成)における脳の活動を解明 - プレスリリース - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部

いよいよ蜂蜜を採集します!

ミツバチさんに退散してもらった蜜蝋がたっぷり付いた板を息子が運んで、これから蜜蝋を板から剝がします。

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板は、他の方に持っていただいて、スクレーパーと呼ばれるヘラ蜜蝋こそげ落とします。

蜜蝋は、結構、粘度高いので力が要ります。

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他の方と交代でこそげ落とします。

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全部こそげ落とせたので、いよいよ蜂蜜を絞ります。
この水色のドラム缶は、ハチミツを絞る機械になっています。

レバーをぐるぐる回すと、板が回り、遠心力でハチミツが取れ、下から出てきます。

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採集した蜂蜜は、ろ過します。

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採集した蜂蜜の食べ比べ、さてお味は?

一通り蜂蜜の採集が終わり、とれたての蜂蜜と2カ月ほど前に採集された蜂蜜の食べ比べをしました。

 

まず最初に、2カ月ほど前に採集した蜂蜜を食パンにつけていただきました。

その蜂蜜は、季節の花が蓮華の時期だったので、蓮華の蜂蜜だそうです。

色が薄めでした。

この蜂蜜は、1瓶お土産にいただきました。

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味は、比較的さらっとしたスタンダードなお味で、美味しかったです。

 

そして、次はいよいよ今回採集したての蜂蜜です。

今回採集した蜂蜜の花は、栗だそうで、色が少し濃い目の茶系でした。

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お味は、ビターな感じで、まったりしてほんの少し癖の感じる味でした。

大変美味しかったです。

まとめ

今回、私も息子も生まれて初めて蜂蜜採集をしました。

 

最初、巣箱から板を抜くときに、かなりミツバチさんが周りにブンブン飛んできたので、息子は少々びびりぎみでしたが、意外とスズメバチのように刺しには来なかったです。

 

搾りたての蜂蜜の味は、やっぱり格別なので息子は、パンのお代わりをもらって、もう何もしゃべらず爆食でした。(笑)

 

この採集体験が終わった後に、ミツバチについてのお話をまとめた紙芝居をやって下さり、ミツバチのことについてもよくわかりました。

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紙芝居だったので、子ども向けかと思いきや、内容的には大人向けでした。

 

また、時期を見て今回のような体験を企画されるそうなので、次回も参加したいと思います。