50代で子育て専業主夫になった私の日記

50代で初めての長男が誕生し、何もかもが180度変わりました。そんな初めての世界に感じたことを気分転換も兼ねて日々綴っているブログです。

自然環境が良い!ってどんなイメージ?地球環境こども村で目から鱗の野鳥観察会

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世の中、クリーンエネルギーや廃プラ防止など自然環境を目標にしたSDGsの話題があたりまえの時代になりましたね。

 

身近なところでは、ゴミ出しの分別やスーパーのレジ袋の有償化がふつうに生活の一部になっています。

 

異常気象が珍しくなくなった今の時代、地球環境をひとりひとりが考えることは、いいことだと思います。

 

我が家でも、今年から小学校1年になった息子と自然環境について、いろいろ話す機会も増えてきました。

 

隣町の京都府亀岡市に、このような自然環境を良くすることについて、子ども達と一緒になって学ぶことができる「地球環境こども村」という所があるので、家族でよく出かけます。

自宅から車で約20分くらいのところにあり、自然豊かな里山遊歩道があるので、子どもとお散歩にちょうどいいです。

 

先日も、この地球環境こども村で、野鳥の観察会バードコールの作成ができるイベント学習会があったので参加し、その時に自然に良い環境とは?について印象深いお話も聞くことができました。

 

この学習会にに参加して、大変勉強になったので、内容に加えて、自然環境について目から鱗のお話をシェアしたいと思います。

【地球環境こども村】とは?

亀岡市が、平成14年3月に、

・・・次代を担う子どもたちが豊かな自然体験・生活体験を積み重ねることによって地球環境問題を自らの問題とし、真剣に受け止められる人間に成長してくれることを心から願う・・・

引用元:亀岡市「地球環境子ども村」宣言 - 亀岡市公式ホームページ

という主旨の活動拠点として、元々オクラホマ州立大学日本校であった場所に、亀岡市が設置しました。

 

建物も、大学の校舎をそのまま流用しています。

 

不定期ですが、月に2回程度、子どもが参加できる様々な学習イベントをやっています。

 

先月は、タンポポのイベントをやっていたのですが、うっかり見逃してしまいました。

まさかの野鳥見学会が・・・

なんと、当日の10時くらいからが本格的に降り出してしまい、森に出かけての野鳥見学会は、中止になってしまいました。

 

残念!

 

その代わりに、現地で見ることができるいろんな野鳥の写真がズラッと載っている資料をいただき、スライドでも現地の野鳥についてのお話しをしていただきました。

 

 

息子くんは、いつもと違って、結構、真剣にスライドを見ていました。

バードコール作成

野鳥の説明が終わった後は、バードコールと呼ばれる鳥の鳴き声にそっくりな音を出すことができるアイテム作成をしました。

 

ご存じの方もおられるとは思いますが、こんなものです。

木の真ん中にドリルで穴をあけて、ネジを切ります。

そのジ穴に、ボルトを入れていくと、摩擦で鳥の鳴き声にそっくりな音が出ます。

 

実際に、森に行ってバードコールを鳴らしてみると、が一緒になって鳴いてくれるそうです。

 

本来なら、ドリルで穴をあけて、ねじ切りをする作業から始めるのですが、小学校1年生では、さすがにちょっと難しいので、ねじ切りまでされているものを準備していただきました。

 

出来上がりは、こんな感じです。

 

早速、息子くんが、バードコールを鳴らしています。

youtu.be

本当に鳥が鳴いているようですね。

 

学習会後に鳥の環境指標について質問しての回答が目から鱗

我が家では、昨年から自然環境の学びとして、息子くんと一緒に在来種・外来種のタンポポの分布調査をしています。

 

タンポポ調査をすることにより、都市化がどれだけ進んでいるのかがわかるので、最近では、いくつかの大学で大規模な調査も行っています。

 

そこで、野鳥もタンポポと同じように、環境指標になり得る分類があるのか?という質問をしてみました。

 

講師の先生からの回答によると、昔は、野鳥ごとに点数が決められていて、その点数の合計点で環境を調べていた時代があったが、今は、そのようなことはしていないとのこと。

 

さらに続けて、良い自然環境とは、より多くの種類が見られる生態系のバランスがとれた環境だということであり、澄み切った水の清流が流れる環境が必ずしも良い自然環境であるとは限らないと言われていました。

 

どのような生物も食べ物がなければ生きていけないので、より多くの多様な生物が生息する中でこそ適度な食物連鎖が維持され、自然が豊かになっていくことができる環境こそが、良い自然環境だという気づきをいただきました。

 

今まで私個人は、良い自然環境とは、澄んだ空気に、澄んだ水の清流が流れるような自然環境のみが良い自然環境だと思い込んでいましたが、目から鱗でした。

 

後日、天気の良い日に森に行ってみました

あいにくの天気で、バードウォッチができなかったので、後日、天気の良い日に家族と再度、バードウォッチを兼ねた里山散歩をすることにしました。

 

結構、広い範囲に遊歩道が作られています。

 

森の中には、学習会の時にスライドで見せていただいた巣箱がありました。

残念ながら、今は空き家みたいです。

 

バードウォッチをしようと野鳥の声がするほうを見てみるのですが、姿は緑の葉っぱの向こう側になるようで、一向に見ることができませんでした。

 

唯一、見ることができたのは、自宅の周りでもよく見かけるヒヨドリだけ。

写真の真ん中少し上に黒い影になってしまっています。

 

鳥の声は、いっぱいなんですけどね。

youtu.be

 

谷川も流れています。

まとめ

今回の野鳥のイベント学習会に参加して、息子にとって一番良かったことは、後日、森に行って実際にバードコールを鳴らしてみて、野鳥がそれに反応してさえづってくれたことだそうです。

 

やっぱり、自分で作った(といっても飾り付けだけですが)バードコールを使ってみて、野鳥が反応した瞬間は、静かに大喜びでした。

 

そして、私が一番良かったことは、やはり、”自然環境が良い”というイメージがこれまでの“澄んだ、きれいな、キラキラ輝いた”というようなピンポイントでのイメージから、より多くの多様な生物が適度なバランスを取って生命の連鎖を紡ぐといった、大局的なイメージに変わったこと

 

このように考えると、今、世界中で起こっている人間が起こしているトラブルが、“自然環境が良い”から一番遠い環境に思えました。