- 私の春の思い出
- 息子とつくし採りの散歩をしようと思ったが・・・
- おいしいつくしの見分け方
- つくしの下処理
- つくしの佃煮作り
- 完成!
- つくしに合う、家族に好評の豆ごはん
- 美味いか?まずいか?息子の判定は?
私の春の思い出
“今は昔”、私が息子ぐらいの時、桜の季節になると、家の近くの田んぼの畦道や川の土手には、つくしが所狭しと生えていた。
出典:いらすとや
当時は、国道ですら砂利道だった時代なので、つくしなどの山菜も季節になると、そこら中に見られた。
つくしを初めて見た時、私も今の息子と同じようにつくしを指さして、母に「これ何?」とよく聞いたものだ。
そんなある日、いつもどおりつくしを指さして私が母に「これ何?」と言った。
出典:いらすとや
母は、「これは、つくし」と言った後、「これ、食べれるから、一緒に採って帰ろうか?」と言ったので、つくしを紙袋にいっぱい採って帰った。
家に帰り、私が”つくしんぼ、つくしんぼ”と言いながら小躍りしてると、母が新聞紙を広げてつくしをじゃーっと広げた。
出典:いらすとや
母が”つくしんぼの袴の部分を取って見せ、「ここは食べられないから取るの」と絝取りを始めた。
私も、母の横に座って一緒に袴を取った。
母は、ニコニコしながら「いっぱいあるね」と言って黙々と絝取りを続けた。
2時間ほどかかっただろうか、つくしの袴を取り終え、指がつくしの灰汁で真っ黒になった。
こうして、母と一緒に採ってきたつくしは醤油と砂糖、みりんでコトコト焚いて、出来上がった。
あんなにあったつくしが少しになったのが不思議だったが、母に「おいしいから食べてみる?」と言われ食べてみた。
見た目は、茶色くて光っているので、恐る恐る口に入れると、ほどよい優しい甘さが口の中に広がった。
息子とつくし採りの散歩をしようと思ったが・・・
幼稚園でつくしが置いてあったらしく、3歳の息子は、つくしを見る度に、「ちょっと採ってみようか?」と言ってくる。
先週末は、「天気が良かったので息子につくし採りに行こうか?」と誘ったのだが、あいにく他の遊びに夢中だったので「行かない!」と断られた。
仕方がないので、私一人でつくし採りに出かけた。
私の住んでいる所は田舎なので、つくしは結構あちらこちらで見られるのだが、田んぼの畔などは、よそ様の土地なので公的な場所に生えているつくしを取りに行くことにする。
行ったところは、自宅の裏の公道脇に生えているつくし。
おいしいつくしの見分け方
つくしを採る時に気を付けていることは、基本的に以下の3点です。
・茎の太さが細すぎないもの(5、6mm程度)
・色にくすみが無くみずみずしいもの
・穂先に黒ずみがないもの
その他に、ほろ苦さを好む場合は、胞子を持っている頭が開いていないつくしが適している。
こんなやつ。
つくしの絝と呼ばれる茎を取り巻いている茶色い葉は、食べることはできないので取ってしまう。
そのため、袴の数は少ないほうが手間がかからないので3,4個のものを採るようにしている。
今回は、子どもが食べられるように、ほろ苦くないものを作るので、頭が開いて胞子が残っていないものを採った。
つくしの下処理
息子とつくしの絝取り
1時間ほどつくしを採って自宅に戻り、早速、新聞紙につくしを広げたら、息子が寄ってきた。
つくしんぼう、いっぱい、つくしんぼう
興味津々で、私がつくしの袴を取り始めると、
ひろくんもやる!
と食いついてきた。
私は、息子に
つくしんぼうの茶色い葉っぱを全部とってね。
と絝を取って見せると、意外に器用に取っている。
パパ、見て!ひろくんできたよ!!
と言ってきたので、息子が袴を取ったつくしを見ると、きれいに取っている。
じょうずにできたね!
と言うと、息子はニコニコしながら得意そうに私の横にちょこんと座って絝取りをした。
半分くらい絝取りが終わったところで、息子は飽きてきたようで、つくしで遊びだしたので一旦終了した。
息子に
指をみてごらん。
と言うと
おててがまっくろ。
とちょっと困ったように私の顔を覗き込んだので、指を濡れたガーゼで丁寧に拭いてきれいにした。
その後、息子はおやつをむしゃむしゃ食べるのに一生懸命になっているので、私は、残りのつくしの絝取りを終わらせた。
つくしの灰汁抜き①
絝を取ったつくしは、2,3回流水で洗った後、たっぷりの水に一晩漬けておく。
つくしの灰汁抜き②
一晩、水にさらしたつくしを取り出し、沸騰したたっぷりのお湯に30秒ほど湯通しする。
つくしの佃煮作り
湯通ししたつくしを調味料を加えて煮る。
計量したら430gありました。
砂糖 110g程度
醤油 100ml
みりん 100ml
酒 100ml
調味料をすべて計量カップに入れて混ぜる。
鍋につくしを入れ、調味料を入れる。
落し蓋をして中火にかけ、煮立ちだしたら弱火にする。
今回は、落し蓋がなかったので皿で代用。
調味料が煮詰まる寸前まで、弱火にかけて待つ。
だいたい1時間弱。
煮詰まる寸前になったので火を止めて、落し蓋を取る。
完成!
完成したので、皿に移す。
つくしに合う、家族に好評の豆ごはん
ご飯は、前回家族に好評だった豆ごはんを作る。
豆ごはんの豆の皮むきも息子と一緒にやった。
豆を鞘から取り出したら、あとは2合の白米に1合のもち米を混ぜて米を水洗い、あとは炊飯器に入れ、調味料を加えるだけ。
白米 2合
もち米 1合
塩 少々(自然塩では小さじ1杯程度)
酒 大さじ2杯
豆 200g程度(豆だけの重さ)
40分弱で豆ごはんも炊き上がったので、恒例の息子の判定。
美味いか?まずいか?息子の判定は?
息子は「パパ、つくしがぺっちゃんこになってる。」と言ってしばらく眺めていたが、私が食べると息子も一口食べ、「パパ、美味しい!」と言って完食した。
我が家の味が、息子にまた一つ伝えられた。