50代で子育て専業主夫になった私の日記

50代で初めての長男が誕生し、何もかもが180度変わりました。そんな初めての世界に感じたことを気分転換も兼ねて日々綴っているブログです。

八重山スピリッツに感動!真冬にホタルのロマンチック竹富島へ

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【目次】

この旅行記は、2015年までに私たち夫婦が隔年八重山へ旅行した時の内容を数回の記事に編集したものです。


 南の島旅行記vol.3

 

今回は、石垣島から船で15分あまりと一番近い竹富島に1泊2日で出かけます!!

 冬の八重山離島巡りは、天候だのみ

八重山諸島の冬場北風強いので、西表島の上原、波照間の船と与那国の飛行機は、欠航の時が多く、天候不良時は数日間欠航というようなことが普通にあります。

 

離島で船や飛行機が欠航すると、缶詰めになるわけで、もうどうしようもありません。

 

このように、冬の離島散策には、天候不良で欠航になり、缶詰めになっても大丈夫という時間的に余裕が必要です。

  

あと、船や飛行機が欠航になって予約していた宿に到着できない時は、八重山の離島の民宿などでは、直接予約の場合ですが、キャンセル料取らない所が多いです。

 

これは、助かります。

 

今日は、曇り時々晴と言う感じの天気だったので、無難な石垣島から船で10分とかからない竹富島に一泊予定で行くことにしました。

 

ということで、宿から徒歩で10分の所にある石垣島の離島桟橋と言われている石垣港ターミナルへ出発です!!

 離島巡りの船会社は4つ

離島桟橋に着くといろんな船が停泊しているので、船好きの私は、わくわくしてきます。

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離島へ行く船会社は、4社あります。

老舗格の安栄観光八重山観光フェリー、与那国専用航路の福山海運、後発組の石垣島ドリーム観光です。

 

与那国航路以外は、主に観光客の移動用に、高速船を就航しています。

また、石垣島ドリーム観光以外は、離島への生活物資のライフラインも兼ねてフェリーを就航させています。

高速船・フェリー利用の長所と短所一覧表

高速船・フェリーの長所と短所
  長所 短所
高速船  ・移動が短時間
・便数が多い
・結構揺れる 
・料金が高い。(フェリーの約倍かかる)
フェリー ・船内が比較的広い 
・揺れが少ない
・料金が安い
・移動時間が高速船の1.5倍から倍程度かかる。
・便数が週2便程度と少ない。

 安栄観光

昔から八重山にある船会社で、海が少々荒れても運行しているような感じがする頼もしい会社です。

八重山諸島の各航路のうち与那国航路以外は、すべて運航しています。

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 石垣島から初めて波照間島まで行った時に、この船会社で行ったのですが、大阪のUSJのバックトゥザフューチャーに乗っているのと同じくらい刺激的な乗り心地でした。

 

それ以降、妻は“次からは、飛行機かフェリーにしようね”と顔を青くしながら言ってました。(笑)

私的には、海の男の船と言った感じで好きなんですが。。。

 

そんな妻のような人のために、波照間島へは、この会社からカーフェリーが就航しています。

「フェリーはてるま」と言う名前の船で、時間は当然、高速船より1.5倍ほどかかってしまいますが、とにかく通常は揺れないのがいいです。

 八重山観光フェリー

この船会社は、リゾートな感じの船が多いですが、安栄よりも便数がちょっとだけ少ない感じがします。

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こちらは、西表島大原港まで就航している貨客フェリー「かりゆし」

人の輸送というよりも島の生活物資を運ぶための船という感じですね。

船は、古いですが島の人にとっては、無くてはならないライフラインを担う船です。

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 石垣島ドリーム観光

この船会社は、一番新しい会社でドリーム観光といいます。

私は、”ドリ船”と言っています。

社員さんは、全員ネクタイをしていてサラリーマンと言う感じです。

4つの船会社の中で、一番後発だけあって、船が新しい感じがします。

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 福山海運(与那国島専用航路就航)

与那国島専用で週2回運航してますが、東シナ海の外海航路を片道4時間かけて就航しています。

石垣島から与那国島へ船便で移動する人は、この船しかないです。

よく揺れるので船酔いする人は、ちょっとキツイかも?です。

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その他にも、石垣港には海保の船も常時待機してます。

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出港してあっという間に竹富島に到着しました。

 いよいよ竹富島

いよいよ竹富島へ上陸です。

 

竹富島は、石垣島に最も近い隣の島で、石垣市に行政の中心が移る1938年までは、八重山諸島の中心地だったところです。

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(出典:(株)石垣島トラベルセンターパンフレットより掲載許可取得済み)

 

そのため、他の島に比べて島独特の文化色を強く感じます。

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((株)石垣島トラベルセンターパンフレットより掲載許可取得済み)


竹富島のすばらしい文化がわかる「ゆがふ館」 

竹富港を降りると、すぐに”ゆがふ館”という竹富島の民俗資料館があります。

この資料館に早速、入ってみました。

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 この島に初めて来たとき、”うつぐみ”という言葉を初めて知りました。

この島にはかしくさや うつぐみどまさるという言葉があり、宿のおじいにこの言葉の意味を聞くと“何事も、みんなが一致協力して事を成そうという心をもっていれば、それは才能をもった一人の人が、何かをしようとすることより勝るのだ”ということなんだそうです。

 

私が、八重山のリピーターになった理由の一番は、このうつぐみ文化に感動し、この島に人が生きるということに対する原点を感じたからです。

 

ここに展示されているパネルの文を見て、自分の今の生活を考えさせられました。

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ここのパネルを見て、感動と共感に浸りながら、ゆがふ館を後にし、今日の宿の仲盛荘を目指しました。

 

仲盛荘

港から集落に続く道は、こんな感じです。

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しばらく歩いていると途中に御嶽がありました。

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御嶽とは、沖縄本島では”ウタキ”、竹富島では、”オン”と呼ばれ、島の開祖が神格化され祀られている神聖な場所を言います。

 

八重山では、非常に多くの御嶽があり、島の人たちから非常に大切にされている場所です。

観光客がみだりに立ち入ることは、控えましょう。

 

ちょっと遠回りしながらもなんとか、今日の宿泊場所の仲盛荘に到着しました。

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チェックインを済ませて、荷物を部屋において身軽になったところでお昼まで自転車を借りて島内散策をすることに・・・。

 

ブーゲンビリアがきれいですね。

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 竹富島の水牛車

八重山諸島で水牛車に乗れるのは、ここ竹富島と西表島に隣接している由布島の2か所だけです。

由布島の水牛車は、浅い海の中を進んでいきますが、竹富島の水牛車は、集落の路地を回遊します。

どちらにも共通していることは、水牛車に乗っている間に、牛使いのおじさんが三線(さんしん)で沖縄民謡を唄ってくれるところ。

 

竹富島の水牛車は、写真の新田観光という会社と、あともう一つ竹富島観光センターの2社があります。

どちらも料金は同じで大人1200円、こども600円。

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 なごみの塔

集落の真ん中あたりに、なごみの塔というコンクリート製の見晴らし塔があるらしいので探してみたら

ありました。

 

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 銘文によると、1953年に建てられたそうで、島の住人から聞いた話によると、当初は、集落の家々に連絡事項伝えるためにここに上ってアナウンスしたそうです。

それでは、早速上って島の集落を写真撮影。

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※なごみの塔は、老朽化のため2020年3月現在は上ることはできませんが、代わりに近くのお土産物屋さんの屋上が展望台になっています。

 

知る人ぞ知るお食事処「竹乃子」

そうこうするうちお腹がすいてきたなぁと思ったら、もう12時半でした。

お昼は、いつも「竹乃子」という食堂で八重山そばをいただきます。

 

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ここのおそばは、本当においしいんですよね。

ちなみに、八重山そばには、胡椒やトウガラシではなく、ピーヤーシーという島の香辛料をかけて食べます。

 

 竹乃子でおいしい八重山そばを堪能した後は、西桟橋と呼ばれている昔の桟橋に行ってみました。

 私の竹富島お勧めスポットNo1は西桟橋

竹乃子から西桟橋へは、自転車で5分もかかりません。

入口には案内の看板があります。

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ちょっと天気が曇ってきたので残念なのですが、それでもライトグリーンの海は、沖縄本島の海とはまた一味違う美しさです。

youtube.com

 

天気がいい日は、この桟橋でごろ寝するのも気持ちがいいです。

竹富島で、一番のお気に入りスポットですね。

 

1時間くらい西桟橋でぼーっとして、コンドイビーチへ向かって、カイジ浜に抜けて集落に戻ることにしました。

もう少し天気が良かったら海が映えるのですが、星砂が採れるカイジ浜も風が強くて、早々に集落の方へ戻りました。

竹富島の路地

集落の道は、ほとんど細かい白い砂利になっているので、自転車を押しながらゆっくり街並みを見物します。

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石垣の上に、八重山そばにかける香辛料のピーヤーシーが生えていました。

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竹富島では、早朝夜明け前に、集落のこの白い砂道を竹ぼうきで掃き清めるという風習があります。

 

部屋の中で耳を澄ませると、暗い外から竹ぼうきで道を掃き清める“シャー、シャー”という音が聞こえてきます。

外へ出て道を見て見ると、竹ぼうきで掃いたが道にきれいについています。

 

どこか風水に通じるものを感じます。

風水の本場台湾は、八重山から日本本土より近いので、その文化の影響かもしれませんね。

 

私も毎朝、自宅周りの朝一番の掃き掃除は日課にしています。

 

私は、京都生まれなので、どうもこの竹富島の竹ぼうきで掃いた縞模様は、寺の石庭にある模様を思い起こさせます。

 

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伝統工芸館のみんさー織

途中、伝統工芸館で八重山みんさー織を見物しました。

観光用にデモンストレーションをされていました。

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下の写真は、私が妻用に買ったミンサー織のポシェットなのですが、この四角が4つと四角が5つのセット模様がミンサー織の特徴になっています。

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定宿のおばぁに教えてもらったのですが、この模様には、とってもロマンチックな意味が込められてるんだそうです。

 その意味は、四角が5個で五(いつ)、四角が4個で四(よ)と読み、“何時の世までも”ということを指すんだそうで、昔、八重山では、女の人が藍染めのミンサー織の腰紐を男の人に贈ったことに因むとか。

 

 藍染は、ご存知の通り何回も漬けては、絞っての作業を重ねる染め物。

藍を重ねてが“愛を重ねて”に置き換えられて、ミンサー織の“何時の世までも”を加え、贈られたんですね。

ミンサー織自体が、ラブレターということでしょうか。

 

八重山に来て、“うつぐみ”の言葉に感動して、“ミンサー織”に出会いました。

心が癒されました。

真冬にホタルがいたぁ!

仲盛荘に戻り、食事をした後、外に散歩へ出かけることにしました。

ここ八重山は、冬の夜でも余裕で上着無しで散歩できます。

 

離島と言えば、夜は満点の星空がすばらしいのですが、あいにくの曇り空のため、

星空には恵まれませんでした。残念!

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それでも、ちょっと集落を外れてみると星がどこかに見えるかなぁと思って、暗いほうに行って見ると意外なものが?

何か草むらの方で光ってる!?

わかるでしょうか?真ん中の青白い光。

結構これ撮るのに苦労しました。

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果たしてこの正体は?

これです!!

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ゴキブリではありませんよ。

 

八重山窓ホタルという正真正銘のホタルです。

 

そうなんです!

ここ竹富島では、クリスマス前から正月過ぎまで真冬ホタルが飛び交う島なんです。

 

クリスマスにホタルのシュチュエーション、ちょっと使えるかも?

 

昼間はエメラルドグリーンの海で、潮風に吹かれ、ミンサー織のうんちくをさりげなく語って、夜はモスコミュールやシークァーサーのリキュールショットで乾杯。

 

酔い覚ましの散歩に”君のために真冬にホタルを呼んできたよ~”てな感じで・・・

 

あほなことを言ってしまいました。(笑)

 

次は、一旦石垣島の定宿へ戻ります。

                             to be continued.

 

 

PS. でも決して、このホタルの幼虫は女性には絶対見せない方がいいですよ。

  夢がコッパ微塵に砕けることまちがいなしです。