- 「東大作文」は、膨大な数稽古の末の気づきから誕生した
- ちょっと「東大作文」の構成を紹介
- 作文(ブログ)に必須な5つの力
- 実際に作文(ブログ)を書く時の基本中の基本は双方向
- ブログ記事の最後に書く「まとめ」は、なぜ必須?
- 言いたいことは短く、でも丁寧にまとめる
- 言いたいことを十分に自分でわかっているか
- 読者に期待すること
- 報告ブログは、厳禁
- ブログで一番大切なことは「共感」
- まとめ
ついに昨日から私の住んでいる地域も梅雨に入ったみたいで、湿度も朝から77%とジメジメです。
洗濯ものが乾かない!困る!!
ので、エアコンの除湿モードフル回転にしながらも電気代が気になるボイジャーです。
先日、自宅から徒歩10分の所にある、市立図書館へ息子が借りた本を返却しに行ったのですが、その時に、現役東大生が書いた、作文をテーマにした本で『東大作文』という本がありました。
1年ちょっと前に出版された本です。
ちょっと気になったので手に取ってパラパラして見てみると、ん?これって、ふむふむ、そうなんだぁっていう感じで内容が、ブログを書くことにも通じるなぁと思ったことが結構あったんですね。
ブログを書いている方は多いと思いますが、そんな皆さんは、どんな書き方にすれば自分の文章が読者の皆さんの中にすーっと入っていけるのだろうか? とか、内容は、本当に読者の皆さんに少しは役に立っているのだろうか? などなど考えてしまうことってないでしょうか?
私も、この子育て・専業主夫ブログを初めて1年弱になりますが、まだまだ未熟なので頭の中でグルグル毎回悩みまくります!
悩んでるうちに更新が1週間以上経ってしまった!ということもしばしば。(汗;)
その一方で、毎日、着々とすばらしい読み手の心をギューッと掴むブロガーさんの記事やコメントを読んで凄いなぁって思っています。
そのような感じの日々の中、この「東大作文」を読んで感じたことは、自分のブログに何が足りないのか?何処がずれているのか?よーくわかったので、同じように感じている皆さんがおられたらシェアしたいなぁっと思って記事にしました。
「東大作文」は、膨大な数稽古の末の気づきから誕生した
この本の著者である西岡壱誠氏は、東大受験に2年連続失敗してしまったのですが、3年目に東大の過去50年分の入試問題を解き、先生や友人に添削を受けていくうちに、ある発見をします。
(半世紀分の過去問を解く筆者!やっぱり、転機につながる発見の裏には、膨大な数稽古があるんですね。)
それは、東大生が持っているある共通した手法が作文には存在するということでした。
著者は、その手法をひたすら真似るだけで、実に偏差値が東大受験スタート時の35から倍に跳ね上がり、そして見事東大合格を果たしました。
ちょっと「東大作文」の構成を紹介
「東大作文」の構成概略は、以下の様になっています。
作文(ブログ)に必須な5つの力
「東大作文」では、作文をする上で必要な力は、5つあると本書の「はじめに」で言っています。
それは、
1.短い言葉でバシッと言いたいことを表現できる「要約力」
2.首尾一貫したぶれない文章を書く「論理的思考力」
3.常に相手側目線に立って文章を書く「客観的思考力」
4.自分の文章が相手にどのように伝わるかを推し量る「コミュニケーション力」
5.自分の文章を批判的に客観視できる「批判的思考力」
です。
参考文献:西岡壱誠、「東大作文」
この本では、これらの力がアップする具体的な方法が書かれていますので、これから、その内容をブログ記事作成にからめて見ていきたいと思います。
実際に作文(ブログ)を書く時の基本中の基本は双方向
「東大作文」では、実際に「相手に伝わりやすい文章」を書くための基本は、作文(ブログ)は“双方向的な文章を書く”ということを言っています。
著者曰く、“相手に伝わらない作文というものは、相手のことを考えない「一方向的」な文章です。”と言っています。
これは、自分が言いたいこと、伝えたいことを相手にメッセージするのですが、その内容は、全力で自分の考えや感情を投げつけるだけのものになっては、読み手側に何も伝わらないということだと思います。
例えば、“このように書いたら、きっと相手はこのように感じるのかなぁ?とか“どのような言葉で書けば、みんなにわかってもらえるだろうか?”などなど、ひたすら自分の投げかけに対しての相手の捉え方を、様々な角度から考え、推し量る姿勢が必要だと思えるかどうか?
その上で、自分が書いたメッセージを相手が受け取って、自分の書いた意図どおりの変化が相手に見られたら、良い作文(ブログ)の書き方をしていると思ってよいのかなぁと思います。
その点、皆さんもご存じのように多くのブログでは、自分の書いた記事に対して、読んでいただけた方からコメントを送信できるようになっているので、自分の書き方が、良いか?そうでないか?コメントの有無や内容から何となくわかると思います。
ブログ記事の最後に書く「まとめ」は、なぜ必須?
「まとめ」はなぜ必須か?の理由は、「東大作文」が言っているこの部分と同じだと思います。
最後に「要するに何が言いたかったのか」をまとめて終わるというのが、作文における絶対の原則なんです。
引用元:西岡壱誠、「東大作文」p.22
そして、その理由は、2つあるのだそうです。
最後に言っていることのほうが頭に残りやすい。
引用元:西岡壱誠、「東大作文」p.23
最後に言いたいことを持ってくるほうが、圧倒的に文章が書きやすい
引用元:西岡壱誠、「東大作文」p.26
確かに、大抵の本の構成は、前書き、本論、後書きの構成になっていて、その本の著者が言いたいことは、その本を読まなくても前書きか後書きを読めば、だいたいは解ると速読に関するいくつかの本で見たことがあります。
そして、文章の型として序論、本論、結論の三段論法から考えても言いたいことの結論は必須です。
ブログを書く側からしても、すべて最後の結論を踏まえた内容で書けば良いので、話がブレず書きやすいですね。
実際この記事も、まとめから書いています。
言いたいことは短く、でも丁寧にまとめる
「東大作文」の著者曰く、
主張はかならず、短くまとまっていなければならない
引用元:西岡壱誠、「東大作文」p.38
と言っています。
その理由は、情報が多いと何が言いたいのか見えにくくなるからだそうです。
確かに、言いたいことを長々と説明する人がいて、一生懸命説明してくれるんだけれど、説明し終わったところで、すべての説明を理解してまとめなければならなくなるので、付き合いきれなくなるっていう経験はありますね。
それに加えて、相手に確実に伝わるように丁寧に説明する必要があります。
このことは、「東大作文」の著者が、“東大は「論理の飛躍」に死ぬほど厳しい”と言っていることからも、その重要さがわかると思います。
文章を書いていて、“これぐらい解ってくれるだろう”という根拠のない前提で書き進める時に、この論理の飛躍は現れます。
これは、言い換えれば、先にもお話した相手側に立って考えていないと言う部分が多いということにも繋がるでしょう。
この言いたいことを短くまとめ、でも、はしょらない文章は、正直難しいと思いますが、この練習の積み重ねが、より多くの人に読まれるブログを書く力をつけることに繋がります。
言いたいことを十分に自分でわかっているか
書く内容をブレず書き上げるためには、自分の言いたいことは何かということを、終始十二分に自分自身がわかっている必要があります。
本当に明確に自分自身わかって書いているか?
言いたいことの種類が、感情的な主張なのか?情報共有なのか?願望なのか?警鐘なのか?
ちなみに、今回のブログ記事は、情報共有です。
読者に期待すること
読者に期待することは、「東大作文」の著者曰く、「理解」(インプット)と「変化」(アウトプット)の2種類だと言っています。
また、「東大作文」の著者は、自分の書いたブログ記事を読者が受けて、その情報を有益な情報として知ることをインプットと言い、受けた情報を元に読者が実際にアクションを起こすことをアウトプットと言っています。
書き手が目指すことは、このインプットまたは、アウトプットのいづれかになるのですが、著者は、できればアウトプットを目指すことを推奨しています。
自分の記事の影響で、第三者がアクションを起こすきっかけになることが、ブログライティングの存在価値なのかもしれませんね。
報告ブログは、厳禁
「東大作文」の著者曰く、
「ただ報告するだけの文章」を作文してはいけない
引用元:西岡壱誠、「東大作文」p.61
と言っています。
理由は、自分の何らかの行為をただ単に書いているだけで、そこには、書き手が読者に対して期待しているものがない文章だからです。
俗に言う“今日は、〇〇しました。”、”今、起きて○○しているところです。”と言うような内容がすべての日記ブログがそうです。
このような日記ブログは、書き手が売れっ子の芸能人や著名な有名人ならともかく、一般人が書いたところであまり多くの方には、読まれないでしょう。
ブログで一番大切なことは「共感」
最後のほうで「東大作文」の著者曰く、
SNSやブログでは「共感」が最重要
引用元:西岡壱誠、「東大作文」p.254
と言っています。
共感を得るブログは、読者とのコミュニケーションから創られるものです。
したがって、ブログにおいて読者コメントは、重要以上に宝と言っても過言ではないと思います。
読者とのキャッチボールの中で、あるある話やそうそうと言った会話が共感の場を生まれさせるのだと思います。
個人的には、ブログにおいて読者コメントは、何よりも大切であり、楽しみになっています。
まとめ
読まれるブログの基本は、冒頭で双方向で書くということを書きました。
どれだけ、伝える相手側に立って考えられるか?
この基本部分は、この本に書かれていることを踏まえて数稽古をすると同時に、これまでの人間関係や人生経験から学んだことの厚みや自分自身の性格が影響するのではないかなぁって感じました。
やっぱり、相手に自分の思ったことを伝えるためには、日々のメンタル的な部分のアップも必須なんでしょうね。
それでも、「東大作文」を読んで、具体的なメソッドに触れ、ブログを書いていく上で非常に強力な羅針盤を手に入れた感じがします。
最後に、私がこの「東大作文」を読んで、「伝える力」が一気に高まるすばらしい応用性に富んだメソッドを皆さんとシェアしたいと思ったことは当然なのですが、その他にもう一つお伝えしたいことがあります。
それは、この「東大作文」が誕生した背景には、著者の並々ならぬ東大入学への執念と膨大な勉強量の末に訪れた、「気づき」から著者の周りの風景が変わったように感じたということです。
まさに限界を突破した頭脳のランナーズハイ状態です。
何事も、“あの人は元々できる人だから合格した”とか“あの人は、進学率トップで有名な予備校に行ってたから合格できてあたりまえ”ということではなく、最後に光を浴びるのは、極限まで努力し続け、最後まであきらめないこと。
誰もが始める前から諦めていることに、必要なら立ち向かっていく勇気と覚悟を持つこと。
より多くの人に自分の書いたブログ記事を読んでいただけるようになるには、この本で得られた知識を活用して、まずは100記事、次に200記事、500記事と数稽古を続けることが必要と改めて思いました。
「東大作文」に感謝!