今回は、自宅のリビングに置いてあるモンステラが育ちすぎて、鉢から横にツル状に茎が伸び、収拾がつかなくなっていたので、思い切って株分けをしてみて、植え替え時のポイントなどをお話ししたいと思います。
実際の作業風景を、少し恥ずかしかったのですが初顔だしで動画にもしてみました。
動画作成に慣れていないので素人感半端ない仕上がりですが、もし、よろしければ、さわりだけでも見ていただければ嬉しいです!
モンステラってどんな植物?
観葉植物の中でも人気なこのモンステラ。
日本だけでなく、海外でも人気のある観葉植物です。
モンステラは、サトイモ科の植物で、原産は、メキシコ、中央アメリカです。
成長すると、高さ7~8mにもなるそうですが、日本で家庭のリビングに観葉植物として鉢植えしてあるものについては、大きくはなるものの、通常、そこまでにはならないと思います。
でも、モンステラは、ツル性木本(もくほん※)なので、モンステラにとって居心地が良くない場所に置きっぱなしにしている場合、茎がより心地良い場所を求めて長く伸びていくことも多いので、バランスを崩して、鉢が傾いてしまったりすることもあります。
また、成長すると葉の他に、気根と呼ばれる根っこが茎から生えてきて、長くなります。
気根の写真です。
画像中央上に茎から新しい気根が出ています。
画像真ん中やや左には、茎から長い気根が出ています。
この気根は、他のものにくっつき、モンステラの茎を支える役目と、気中からの水分・養分を取り入れる役目をしています。
種類は、40種類ほどあると言われていますが、その違いは、自生している大きく成長した状態でないと判別が難しいものが少なくないため、鉢植えの単体を見ただけで判別することは、厳しいと思います。
※木本(もくほん)とは、生物用語で木のことを木本、草のことを草本(そうほん)と呼びます。
代表的な特徴は、年輪の有無。
ご存じの通り、基本的に木の幹には、年輪がありますが、草の茎には年輪はありません。
但し、モンステラのような、他のものにしがみついてしか、高く成長することができないツル性木本は、少し変わっています。
ツルが他のものにしがみついて上へ伸びている間は、伸びるためにエネルギーを費やすことから、ツルを切っても、その断面には年輪はほとんど見られません。
しかし、一旦、ツルが高みに達してしまうと、今度はその高みで多くの葉をつけることから、多くの栄養を運ぶ必要があり、そのため、ツルを太くし、その結果、ツルに年輪ができます。
参考文献:図詳 ガッケン・エリア 教科辞典 植物
風水でも人気のモンステラ
私は、生活の中でよく風水を参考にします。
風水は、よくご存じの方もおられると思いますが、陰陽五行説で表される「気」の流れを考え、自分にとって良い環境を築くための考え方です。
ネットで、風水は宗教というコメントを見かけることがありますが、陰陽五行説は、東洋医学や薬膳の基本になる考え方なので、宗教ではないですね。
陰陽五行説では、この世の万物は、生かし合い運気を高める関係(相生)と、制御し運気を弱め合う関係(相克)から成り立っていて、それぞれのバランスが取れている状態(中庸)が一番理想とされています。
風水の歴史は、古く、今から4000年前に古代中国で考えられたという説があり、日本でも、奈良の平城京や京都の平安京の造営には、この風水思想が取り入れられています。
インターネットやICTの時代になった現代でも、風水の思想は、意外と多くの建築物などに取り入れられています。
モンステラもまた、この風水において、リビングに置くと、家族運が上がるとか、台所に置くと健康運が上がると言われています。
そして何より人気の秘密は、金運アップや恋愛運もアップすると言われている所。
故に、贈り物としても人気です。
個人的には、陰陽五行説の考え方は、とても理にかなったものと感じているので、単に風水で言われているモノを置くだけで願望が叶う的な解釈は、論外と思うのですが、風水の真意を学びながら実践することは、楽しくもあり有意義なことだと思います。
モンステラの植え替えのポイント
それでは、実際のモンステラの植え替え時のポイントをお話ししていきましょう!
モンステラの植え替えのタイミング
モンステラの日本での植え替えのタイミングは、季節的にはモンステラが成長する温かい時期(5月~10月)にしましょう。
モンステラは、寒い時期、特に気温が5℃以下になると枯れてしまうリスクが非常に高まります。
また、植え替えする時の植木鉢の土は、乾いている状態が好ましいです。
水をやってしまうと、古い土が取れにくく、根っこも傷つけやすくなります。
植え替えで一番気をつけるポイント
今回、私は、モンステラの植え替えは初めてだったので、事前に花屋さんでお仕事歴10年以上の義母にいろいろアドバイスをもらいました。
この義母、実は、お店で売れ残った鉢植えの花が、枯れてきて売り物にならなず、廃棄処分というような花も、見違えるように再生させる凄腕で、グリーンアドバイザーの資格も持っています。
その義母曰く、植え替えで一番気をつけるポイントは、やはり、‟植え替え中に根っこを無理に引っ張ったりして傷つけてしまわない”というところだそうです。
実際、植え替えをやってみて、根っこの部分の土がなかなか落ちなかったので、結構ブルブル揺らして土を落としたのですが、これが影響したのか?昨日までは元気がなかったんです。
一瞬、やらかしてしまった?と思ったのですが、今朝様子を見ると、回復していたのでほっとしました。
やはり、根っこは慎重に慎重に扱わなくては、ダメージ具合が変わってくるのかも?ですね。
株分けってどうするの?
モンステラの株分けは、根から分かれている場合は、根っこを別々にして新しい土でそれぞれ新しい植木鉢に植え替えしました。
気根がある株は、今回は切らずに土に埋めました。
根がしっかり残っている状態であれば、気根は、茎のすぐ際からバッサリ切っても大丈夫とのこと。
今回は、やっていないのですが、葉っぱを茎のそばから剪定したものでも、切り口をミズゴケで包んで、水につけておくと多少時間はかかりますが、根が出てくるそうです。
根が出てきたら、土に植え替えて、大きくしてもいいし、そのまま水で育ててもいいと言っていました。
今度、挑戦したいと思います。
植え替えに使う土
今回、植え替えに使った土は、「観葉植物の土」です。
近くのホームセンターで買ってきました。
プランターの花用の培養土は、自宅にあったのですが、初めてのモンステラ植え替えなので大事を取って、名前もそのものズバリのものを買ってきました。
元肥入りなので入れるだけです。
結構、ふわふわの土だったので、土がまんべんなく根っこに行き渡るように指で押さえながら土入れをしました。
鉢底土の常識が実は・・・
私の周りでは、鉢植えする場合は、鉢底石を入れてから土を入れるのが当たり前と思っていましたので、今回も、鉢底石に自宅にあった赤玉土の大粒を使いました。
本当は、軽石とかがつぶれにくくてお奨めと聞いていたのですが、1年後に植え替えをすると思うので、赤玉でもいいかと思って、今回は赤玉にしました。
そんな鉢底石はあたりまえ感覚の私でしたが、実は海外では、鉢底石なんかせずに質の良い培養土にパーライトなどを混ぜて水はけを良くした土だけを使っている場合が多いとか。
鉢底石を鉢の底に敷くと、培養土の量の節約になる反面、根の生育にマイナスになるという意見もあり鉢底石の要・不要は意見が二分されているようです。
また、日本では、昔から盆栽に赤玉や鹿沼土を鉢底に使っていた歴史があるのですが、海外には、赤玉や鹿沼土はそもそもないので、文化的に相違があるのかもしれませんね。
モンステラに支柱は必要?
今回、茎が長くてしっかりしていた株には、木製の支柱を立てました。
本来、モンステラにとって支柱は、大きく成長していく為には必要なものなので、あった方が良いとは思いますが、茎がそれほど太くない場合で、葉がまぁまぁ大きくて観賞用にぴったりの場合は、支柱なしでも良いかと思います。
今回、若葉の株と葉っぱがそれなりに大きい茎の太くない株には、支柱を立てませんでした。
植え替え後の水やりの注意点
植え替え後の水やりは、たっぷりやるということですが、一気に水やりをしてはいけないそうです。
少しづつ時間を置いて何回か水やりをし、鉢底から水が出てきたら水やり終了です。
水を一気にやると、水が底の方に抜けにくくなるとのことで、後々、根腐れを起こす場合もあるので、時間を置いて少しづつやるとのことでした。
あと、土の表面が乾かないうちは、水やりは不要ですが、葉が乾いているようでしたら霧吹きで水をやるのもいいですね。。
霧吹きを葉っぱにかける場合は、裏側にも吹くとより、モンステラに良いそうです。
また、霧吹きの加減は、葉っぱからしずくが落ちない程度の量を葉っぱ全体に吹くのが良いとのこと。
どんな場所に置く?
置く場所は、朝日が射しこむ、日当たりの良い場所で、温かい所がベストです。
ポイントとしては、直射日光は避け、窓にはレースのカーテンなどで日差しを和らげるようにしてください。
同じ陽射しでも、西日が強い場所は、置かないほうがモンステラにとっては良いと思います。
モンステラは、子どもの手の届かない場所に置く!
モンステラの樹液には、シュウ酸カルシウムというやっかいな物質が含まれています。
身近な所では、痛風で痛くなる原因の物質ですね。
このシュウ酸カルシウムを顕微鏡で見ると、針の塊のような結晶になってます。
これが、皮膚についたり口に入ったりすると、実際、そのようになった方の話では、皮膚はかぶれるし、口の中は針で刺されるような鋭い痛みが出たそうです。
付着した樹液の量や個体差によって、症状の軽い重いは、あると思いますが、子どもにとって危険なものとして扱う必要は、あると思います。
我が家では、子どもの手の届かない高いところにモンステラを置いています。
まとめ
モンステラの株分けは、思いのほかやってみれば、そんなに悩むことなくできました。
これも、強力なプロの助っ人のおかげです。
基本的に、このブログで書かせていただいた内容を踏まえ、植え替えをすれば、モンステラの株分け、植え替えはできると思います。
一番のポイントは、植え替え時に根を傷つけないこと。
それと、植え替え直後の水のやり方。
部屋の中に、生の植物があるということは、部屋の中に爽やかな空気が感じられ、精神的にもリラックスできていいですよね。
特に、モンステラは、あまり手がかからないし、生命力旺盛な植物。
風水的にも申し分ないので、是非家の中に一つは置きたい観葉植物だと思います。
今の季節は、植え替えに最適です。
身近に、モンステラの植え替え、株分けの機会があれば、是非チャレンジしてください!