昨日、政府から緊急事態宣言を全国レベルに拡大し、私が住んでいる京都府を含む13都道府県が特定警戒都道府県に指定された。
これを受けて、私の息子が通っている幼稚園も来週から5月6日まで休園となった。
まぁ、想定はしていたので特に驚いてはいないのだが、正直、自分の時間がどんどん無くなって、予定していたことができなくなり大変だ。
そうは言っても、状況が一変する展望もなさそうなので、自分の現状を思い切って変えることにした。
新型コロナ罹患リスクで夜勤の仕事を止めた
まず、専業主夫&子育て&夜勤の仕事のうち、夜勤の仕事をバッサリ止めた。
夜勤の仕事は、グランピングという富裕層向けキャンプ場のスタッフ。
止めた理由は、やはり新型コロナ罹患のリスクを考えてのこと。
何より、この状況下でも多くのキャンプ場は、新型コロナは屋外であれば換気が十分なのでという理由のせいか?どこも盛況のようだ。
私の職場も例外なく他府県からのお客さんや外人さんのグループ、学生グループが卒業旅行の代わりにという理由でにぎわっていた。
中には、大阪ナンバーの車もちらほら。
お客さんの中には、結構、咳をされている方もいた。
まぁ、夜勤の場合、お客さんからのクレームが無い限りお客さんとの接点はなく、お客さんはテントサイトにいるので、そう神経質になることはないのだが、問題は、20代が殆どの同僚スタッフ。
このスタッフのほとんどは、今回の新型コロナウィルスを風邪と同じように思っている。
“今回の新型コロナウィルスは、若い人がかかってもひどくはならないようだから、たいして心配ないんじゃない”と2,3人のスタッフは笑いながら言っていた。
実際、この職場でも2月から出勤時に検温が義務付けられたのだが、37度2分程度の微熱が認められても、本人が大丈夫と言って仕事をしていたスタッフが3,4人はいた。
本人たちは、微熱が出ても冗談で“コロナ?”とちゃかし、風邪程度にしか思っていない。
もちろん、PCR検査なんかは、微熱程度では、すぐにやってくれないし。
同じところで働く者としては、本当に困る。
そして、政府が昨日、緊急事態宣言の拡大を出した影響か?さすがにお客さんの数が減り、正社員スタッフも会社から自主出勤自粛という名目で週2日勤務になるとのこと。
そして驚いたのが、まとまった休日が自主出勤自粛でできたので、職場の同僚同士でカヌーをしに行こうと盛り上がっていた。
国中を挙げて自粛をお願いしている最中に。
グランピングは、ホスピタリティが必須の職だ。
それを実現させるためには、お客様の気持ちを推し量る力が必須。
他人を推し量る力が、どこよりも必要な職場のスタッフが、それもマネージャークラスまで、遊びに行く計画を率先して進めているとは、何とも言葉がない。
正直、あきれた。
私は、1月にハーバード大公衆衛生大学院のマーク・リプシッチ疫学教授が、“この1年間で世界の人口の40%から70%の人が感染するだろう”とコメントして以来、今回の新型コロナウィルスは、やばいと感じていた。
ハーバード大の学者のコメントは、歴史的に見ても的確な予測コメントを出すことが多いと感じていたからだ。
そして、今の状況。
ワクチンも多くの学者や医者が実際世に出るまでは、早くても来年初め頃になると言っているので、このコメントが当たる可能性は非常に高いと思っている。
そして、私はそのコメントを耳にして以来、それまで週に1回は妻の実家の父母の所に行っていたのを一切止め、子どもを連れての外出も人がいない場所を選んだ。
唯一のリスクは、私の職場だったのだが、さすがに前述のような状況もあり、止める決断をした。
もちろん、職場には他の誰もが納得いく現実の理由で円満退社したが。(笑)
今の私の生活は、1日に家族以外と会う機会は、スーパーに買い物に行く時に会う人くらいだ。
石垣島の悲劇
私のこのブログで石垣島をはじめ八重山諸島を多く紹介しているとおり、石垣島が大好きだ。
その理由は、石垣島のエメラルドブルーに代表されるすばらしい自然もそうなのだが、何より島のおじぃやおばぁは、人の気持ちをよく察してくれる温かい人が多いからである。
本来、石垣島は離島で観光客以外は役所関係の人ぐらいしかあまり人の行き来は無いおだやかな島だ。
そこへ、3月になると今回の新型コロナウィルスで海外へ卒業旅行をする予定が無くなった学生などが石垣島へ殺到したことは、新聞などで記憶に新しいことと思う。
しかもマスクをせずに来島する人が多い!
そして、1カ月もたたないうちに、やっぱり感染者が出てしまった。
石垣島は、観光産業が大きな収入源という事実の前に、来島者を拒むことはないという事情がある。
もちろん、このような時期でも、来島する人を非難する権利などないとは思うが、個人的には、今回の石垣島の新型コロナウィルス感染者の発現は、残念を通り越して悲しくて仕方がない!
沖縄地方は、日本本土とは歴史的に色々あった土地柄だ。
沖縄返還以降も、沖縄の人々は、自分たちのことを「うちなー」と呼び、日本本土の人々のことを「ないちゃー」と呼んで分けている。
もちろん、観光客の前では、そのような言い方は口にしないが。
これまでの沖縄の歴史を踏まえて、今回もまた「ないちゃー」の勝手が「うちなー」を傷つけてしまったように思えて仕方がない。
新型コロナウィルスの終息
ハーバード大公衆衛生大学院の研究チームは、医療体制が充実し、ワクチンが開発されなければ、ソーシャルディスタンスは、2022年まで必要になる可能性があると専門誌に発表した。
また、同研究チームは、新型コロナウィルスが「明らかに撲滅」されても、遅くとも2024年には、再び流行する可能性があるとしている。
参考出典:2020年4月15日ニューズウィーク日本版
このコメントからも、新型コロナウィルスの脅威は、あっさり消えてくれそうもない。
まとめ
今世紀に突如として現れた新型コロナウィルスは、今の所、ほとんどが、感染しても軽症又は無症状の場合が多く、持病を持っている人や高齢者が重篤化する可能性が非常に高いとされている。
今回、パンデミックになりさらには感染が終息しない現状の大きな要因は、誰が感染しているか非常にわかりにくい状況になっているということだと思う。
私も含め無症状の人なら、その感染を疑う術もない。
この未曽有うな状況で、自分が新型コロナウィルスを持っているかもしれないという疑いを持てるかどうか?ということが最大のキーポイントではないだろうか。
万が一自分がこの新型コロナウィルスを持っていて、他の人にうつしてしまい、その人の命を脅かすことになってしまうかも?という「他人の命」というものをしっかり真剣に考えられる人間であるか?
利己的な人間 OR 他人のことも考えられる人間
この新型コロナウィルスの場合、利己的な人間が全人類の数%存在するだけで感染拡大が進んでしまう可能性が高い。
しかるに、今回の緊急事態宣言を今一度重く受け止め、一人一人が確実に新型コロナウィルス感染衰退の対応を履行する時だと考える。
これは、大げさなことではないと思う。