新型コロナウィルスの感染が止まらないですね。
近くのドラッグストアでは、マスクに続き今度は、トイレットペーパーとティッシュが店頭から無くなりました。
困ったものです。
昨日は、いよいよ国からも自治体に向けて、学校の休校要請が出され、学校現場では、ハチの巣をつついたような状況でした。
そのような日の前日、息子がお世話になっている幼稚園の参観日でした。
参観日の後に、今回は、「子どもの可能性を伸ばすために」というテーマで教育委員会の指導主事の先生より良いお話をいただきました。
私の妻は現職小学校教諭で私も元小中高教職員だったということもあって、このテーマは、夫婦の会話の中によく出てきます。
ということで、今回は、この「子どもの可能性を伸ばすために」何が一番大切なのか?どのようにすれば、子どもは伸びていくのか?を考えたいと思います。
幼稚園での指導主事の先生のお話に共感
それでは、一昨日の「子どもの可能性を伸ばすために」というテーマで教育委員会の指導主事の先生にお話をいただいた概要をシェアしたいと思います。
お話しいただいた先生は、長年、小中学校で教員を務められ、退職後、教育委員会で指導主事をされているベテラン先生です。
テーマの結論を冒頭でズバリ!
お話が始まり、先生は、冒頭で今回のテーマ「子どもの可能性を伸ばすために」の結論をズバッと言われました。
その結論とは、“叱るより褒めて認める”ということでした。
但し、先生はお話の中で、子どもに対しての家族の役割についてもお話されていました。
子どもが良くないことをした場合、父親が叱る役であれば、母親は、叱らず子どもをフォローする役になるなどが必要ということを言われていました。
これは、子どもにとっては、叱る役回りの存在も、優しくフォローする存在もどちらも必要であり、常に子どもの逃げ場所(自分の言い分を聞いてもらえる存在)が必要ということなのかなぁ?
そう思いながら、自分の子育てを振り返って見ると、心当たりが・・・。
私の妻の実家の祖父母は、息子が実家に遊びに行くと、まずお菓子が次々と出てくる等、とにかく息子に甘々なんです。
私は、息子に対しては、お菓子を食べ過ぎるとご飯を食べなくなることが多いので、お菓子には厳しいほうなので、どうしたものかと思っていました。
でも、今回の先生の話を聞いて、これは週に1回あるかどうかのことなので、息子の躾についてもバランスが取れているのかも?と改めて思いました。
叱り方に言葉は重要
先生は、教員時代に学校で廊下を走る生徒に注意をする時には、生徒に次のように言ったそうです。
“○○さん、廊下は歩きましょうね。”
決して、
“○○さん、廊下は走っちゃだめ!”
とは言わなかったそうです。
どういうことかと言うと、否定形の文言は使わず、肯定形で話すということなのだそうです。
考えてみれば、どんなに正論であっても“だめ!”とか言われたらムッとなりますよね。
なるほど、納得です。
相対的な見方より絶対的な見方が大事
幼稚園に通うようになり、しばらくすると気になりだすのが“うちの子ちゃんとやってるいるかなぁ?”ということはないでしょうか?
“同じ組の○○ちゃんは、寝る時も普通のパンツで寝ていて大丈夫だって。”
とか
“いつも仲良しの〇〇くんは、自分の名前を書けるようになったんだって”
等々色々な子どもの様子が耳に入ってくるようになると、つい、うちの子もできるのだろうか?
とか
他の子もできる子は、多いのかなぁ?
とどんどん他の子と、自分の子を比べてしまいます。
先生は、“子どもは、他の子どもと比べるより、子ども自身がどれだけ頑張ったか?という所を見て下さい。”と言われていました。
また、“自分なりに精一杯いつも頑張っている人が成功する”とも言っていました。
このお話から私は、そういう目で親がしっかり子どもを見ていると、子どもの成長と共に、努力をすることの意義を踏まえて、仕事の達成感、責任感、使命感へと繋がり、成功と呼ばれる喜びを感じることができるような人材に育ってくれるのかぁ?と思いました。
十分な睡眠と食事は基本
話も後半になり、やはり、子どもにとって十分な睡眠としっかり食事を採ることは、必須条件ということでした。
この辺りは、あえてお話ししなくても十分ご理解いただけるところだと思います。
特に朝食抜きは、脳がエネルギー不足になるので、イライラしたり集中力に欠けたり等様々な状況を引き起こす場合があるようです。
そのため、アメリカでは、朝に給食を用意する学校もあるとか。
最後に“親はどっしりと”が必要
最後に先生は、“親は、どんな状況下でもどっしりと構えて動じないでください”と言っていました。
子どもは、色々な失敗をします。
その中で、時には大人でも驚くような状況を招く場合もあるかもわかりません。
親はどのような状況下でも、毅然として子どもの過ちを傾聴し、諭し、責任を取る覚悟が必要だと思います。
まとめ
今回の先生のお話を踏まえ、子どもの可能性を伸ばすためのキーポイントは、5つあると思います。
まとめとして、その5つを再度簡単に見ていきましょう。
キーポイントその1
基本的に、子どもは叱るより褒めて認めることが大事。
これは、どんなことでも、とにかく無条件に子どもを褒めると言うことではありません。
子どもの特徴をしっかり捉え、得意な所や頑張ってやっている所を見て、例えば”○○ちゃん、お絵かき頑張ってるね。ここのウサギさん上手に描けてるね。”というふうに子どもの良い所探しをしながら会話を進めることが大切だということですね。
キーポイントその2
子どもに対する家族の役割を決めておく
叱り役とフォロー役を決めておき、叱った後には、必ずフォローする受け皿を用意しておくことが大切です。
この役割は、場合によっては夫婦で場面場面で替わってもいいと思います。
注意点としては、夫婦そろって叱り役になったり、フォロー役になっては良い結果を招かない場合が多いと思います。
ということで、必ず叱り役とフォロー役をそれぞれ受け持つことにしましょう。
キーポイントその3
子どもを他の子どもと比べない。
子どもに限らず、人は誰しも良い所、不得意な所を持ち合わせているユニークな存在です。
この良い所のそれぞれを組み合わせることによって、一人ではできない新しいすばらしいことが成し遂げられるのが人の世だと思います。
キーポイントその4
十分な睡眠と食事を規則正しく摂る。
子どもは、体を創り上げていく成長期にあることは、言うまでもありません。
そのための必須条件であることは、改めて言うまでもないと思います。
キーポイントその5
親は、どの様な時にも決して動揺しない。
親には、子どもがどのような状況下でも、無条件に受け入れる度量が必要です。
その度量の有無が、親子の信頼関係、子どもの家族内における安心感に大きく影響すると思います。
以上の5つのキーポイントを踏まえて、子どもとの良いコミュニケーションを日々気づき上げられたら幸いと思います。