50代で子育て専業主夫になった私の日記

50代で初めての長男が誕生し、何もかもが180度変わりました。そんな初めての世界に感じたことを気分転換も兼ねて日々綴っているブログです。

壮観!マリュドウの滝とカンピレーの滝を間近で見る西表島のジャングル探訪

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【目次】

 この旅行記は、2015年までに私たち夫婦が隔年八重山へ旅行した時の内容を数回の記事に編集したものです。

 

南の島旅行記vol.13

この旅行記も番外編を除き、いよいよ今回が最終になります。

最後は、この旅最多の3回目の訪島になる西表島です。

 

今回は、西表島でも北部を重点的に車で通行可能な限界の地、白浜まで行ってみます。

 

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 (出典:(株)石垣島トラベルセンターパンフレットより掲載許可取得済み)

 

船は、相変わらず島の北の上原港行きは、強い北風の影響で欠航になっていたので、島の南の大原港まで行き、そこからレンタカーで北に向かいます。

 

レンタカー屋さんは、前回もお世話になった「やまねこレンタカー」です。

 

レンタカー屋さんに到着した時刻は、10時を少し回ったくらい。

 

休憩しながらゆっくり行っても、昼過ぎには白浜に到着する予定です。

 

さてそれでは、出発しまーす!

 

環境省レッドデータ準絶滅危惧のコウモリ発見!

 

少し集落を出て島のメインの県道に出るまでに、早速めずらしい生き物を発見。

 

木の枝からぶら下がっていました。

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  結構でかいコウモリで、ヤエヤマオオコウモリと言うそうです。

【ヤエヤマオオコウモリ】 クビワオオコウモリの亜種
昼間は木の陰で休息するほか採餌もおこなう。超音波は出さず、目視により生活する。果実を中心に花も採餌する。顎の力は強く歯も鋭いため堅果でも砕くように噛んで汁分を摂り、ペリットを吐く。栽培されている柑橘類の果実や収穫後のサトウキビに餌付いた例がある。爪で果実の付いた枝をたぐり寄せることができる。一年に一度初夏に 1 仔を産する。生後約6か月で成獣と同程度に成長する。
出典:国土技術政策総合研究所ホームページ (http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0354pdf/ks0354019.pdf

 

コウモリと言えば、超音波でコミュニケーションするものばかりと思っていましたが、そうでないものもいるのですね。

 

それにしても、何の塊がぶら下がっているのかと思いました。

 

 後良川のマングローブ

 

写真を撮り終えて、車を走らせ海岸沿いを通る県道に出てすぐのところで、後良川(しいらがわ)の河口にかかる橋の上を通り、密生したマングローブが見えたので、ここでも写真タイム。

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正に、ジャングル!

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ちなみに、マングローブは固有種の名前ではありません。

【マングローブ】
 マングローブとは、河口部(かこうぶ)の海水と淡水(たんすい)の混ざり合う汽水域(きすいいき)の湿地(しっち)に生育するヒルギ類(るい)の総称(そうしょう)です。その汽水域の塩分濃度(のうど)に応じて、生育するマングローブが違(ちが)ってきます。わが国のマングローブの栽培面積(さいばいめんせき)は、500haといわれています。>私たちの住む地球は、工業の発達や人口の増加により二酸化炭素(にさんかたんそ)が毎年増え続けています。マングローブ熱帯雨林(ねったいうりん)は光合成作用により、酸素(さんそ)を大気中に放出(ほうしゅつ)し、二酸化炭素を取り込む働きがあります。マングローブは、他のどの森林よりも、地球の温暖化(おんだんか)を防止(ぼうし)する働きがあるといわれています。
出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/heya/kodomo_sodan/0311/02.html

 

撮影もほどほどにして、先を急ぎます。

 

15分ほど走って、海側に最初に西表島に来た時に行った由布島が見えてきました。

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以前来た時に、島の方のご厚意でヒッチハイクで石垣島の定宿に戻ることができたことは、忘れません。

www.netikikata.com

 

遠くにマンタのダイビングスポットで有名なヨナラ水道を挟んで小浜島も見えます。

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船浦海中道路

さらに20分ほど車を走らせ、海の中に長いまっすぐな橋がかけられた西表島北岸道路を通りました。

【西表島北岸道路】
 通称「船浦海中道路」とも呼ばれ、7年の歳月をかけて1976年に開通した。この橋ができるまでは、大原と船浦の間は陸路が無く、西表島はこの地で東西に分断されていた。 ~北岸道路開通記念の石碑の文面より~

 山側を見ると、遠くに滝が見えます。

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この滝こそ、沖縄一水量が多いピナイサーラの滝です。

 

この滝までカヌーで行くツアーがあるので、また機会があれば行きたいですね。

 

この橋を渡ったところが、船浦の集落です。

 

船浦の集落を抜けると、前回、鳩間島へ行った時の上原港(デンサーターミナル)の横を通ります。

 

透明度抜群の星砂の浜 

ここから、以前から気になっていた星砂の浜へちょっと寄り道をしていきます。

星砂の浜は、文字通り浜辺で星砂が採れます。

 

県道から少し外れて、ニシ崎のほうへ行くと星砂の浜の駐車場がありました。

 

車を止めて、早速浜辺に降りていくと、途中に島のおばぁがおみやげ物として貝殻や星砂を売っていました。

 

浜辺へ着くと・・・。

 

水が抜群にきれいです。

 

八重山の島々では、星砂を目にすることは、そんなに珍しくないのですが、整った星形をしている星砂が探さなくてもすぐ目にできる所は、やっぱりここくらいかなぁって思います。

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小さいカニが出てきました。

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向う側に鳩間島が見えます。

 

今日ぐらいの天気だったら、鳩間島の海の色を満喫できたのですが、まぁ今日も船は欠航してますのでなかなかうまくいきませんね。

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私は、以前地質学の学会に入っていたので岩石や鉱物に興味があり、石大好きおじさんなので、浜の星砂を少し頂いて車に戻りました。

 

もっとも、星砂は、岩石の類ではなく有孔虫の殻なんですが、化石の親戚のようなものなので標本用にということで。

 

車に戻り、あとは寄り道せず白浜に向け出発!

 

30分弱で白浜に到着です。

 

北岸道路の終点・白浜

白浜に何がある訳でもなく、見る所も特にないので、とりあえず西表島の北側の終点まで北と言うことで写真をパチリ。

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このさらに奥にも船浮という所に人が住んでいて、交通手段は陸路はなく、白浜港から船で行き来しているのだそうです。

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さらに、気候が温暖なため世捨て人のような人が数人、奥地に一人で住んでいるとか?

 

旧日本軍の遺構も残っている所があるそうなので、そういう所に居ついている人を、以前テレビ番組で見たことがあります。

 

さて、写真も撮り終え、浦内川の河口辺りに喫茶店があったので、そこで昼食をとることにしました。

 

来た道を戻ると、道の脇の電柱の上にカンムリワシがいました。

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カンムリワシもお目にかかる機会が少ない鳥と仲間川の観光ガイドさんが言っていたので、ラッキーです。

 

(西表島から定宿に戻って、おじぃに“カンムリワシを見た!”と私が得意げに言うと、おじぃがさらっと“うちの畑にもよく来るさぁ”と言ったので目が点になってしまいました。(笑))

 

浦内川の河口にかかる橋を渡ったところに、お目当ての喫茶店が見えてきました。

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お昼は、古代米カレーにしました。

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なかなか美味しかったです。

ちなみに、ビールのようなカップの中はジャスミンティーです。

 

ここのテラスからは、ジャングルが一望でき、というかジャングルの中にこの喫茶店があると言った感じのロケーションです。

 

※残念ながら、私たちの想いでのこのお店は、2020年3月現在、閉店しています。

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食事をしながら、まだ時間に余裕があるのでせっかくここまで来たのだから、内浦川を上ってマリュドゥの滝カンピレーの滝まで行ってみようということになりました。

 

滝へは、途中まで船で行って、途中から徒歩になります。

 

内浦川遊覧船で西表島のジャングルを満喫

 

食事を済ませ、早速内浦川を上る船の乗船場に向かいました。

 

船代は、一人1800円。(※2020年3月現在、名称は内浦川ジャングルクルーズに変わり、料金は2200円です。)

 

早速乗船して、いざ上流へ!

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船が出発して20分ほどですが、辺りを見回すとこの船以外は、人の気配は一切感じられず、人工的な建物も一切見当たらないジャングルです。

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ほどなく、インディージョーンズに出てくるようなジャングルの中の簡単な船着き場に到着。

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 ここからは、徒歩でトレッキングです。

 

ジャングルと言えば、植物園の温室しか知らない私ですが、いよいよ本物のジャングルです。

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なんか「ぜんまい」のお化けのようなのが生えています。

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辺り一面、つるとシダだらけ。

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途中、沢もあります。

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すごい板根。

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ツワブキの花が咲いていました。

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小さな名もない滝。

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命を感じます。

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マリュドゥの滝

30分ほど歩いてマリュドウの滝が見えてきました。

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二段になった滝は、壮観です。

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上から見たところ。(現在は、立ち入り禁止になっています。)

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来た道を少し戻って、今度はカンピレーの滝に向かいます。

カンピレーの滝

 15分ほどでカンピレーの滝です。

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 この滝は、滝と言うより一枚岩に流れている川と言う感じです。

それでも、カンピレーとは、「神が座する」という意味なんだそうで、パワースポットです。

 

この滝の横の岩には、ところどころ甌穴と呼ばれる丸い穴が見られます。

 

この甌穴は、川のくぼみに岩石が回り込み、穴ができる現象で、本州では長野県の植松町にある木曽川の寝覚ノ床近辺で見られるものが有名です。

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お目当ての滝を見ることができ、大満足なので引き返すことにします。

 

45分かけて船着き場に戻り、帰りの船に乗って浦内川の河口乗船場に着いたのが3時でした。

 

いい時間なのですが、最後に三線の唄にもある「月ヶ浜」を一目見たかったので、寄り道して帰ることにしました。

  イラヨイ月ヶ浜

車を走らせ10分ほどで月ヶ浜に到着。

人もあまりいない静かな浜です。

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次回に来る時は、静かできれいなので月ヶ浜辺りで泊まるのも良いかもしれません。

 

 しばらく、海を眺めてぼーっとしていました。

 

時間は4時前になっていたので、急いで大原まで戻り、石垣島の定宿に戻ったのは夕方の6時前でした。

 

明日は、お昼前に石垣を発ちます。

午前中は、お土産を買いに行ったり、自分用に買い物をしたりするだけで、特にどこにも寄りません。

 

ということで、長々と続けてしまいました旅行記もこれを持ちまして終了となりました。ありがとうございました。