【目次】
この旅行記は、2015年までに私たち夫婦が隔年八重山へ旅行した時の内容を数回の記事に編集したものです。
南の島旅行記vol.12
今回は、瑠璃の島と呼ばれるほど海がきれいな鳩間島をご案内しようと思います。
鳩間島は、西表島の北側に位置し、昔々NHKの連ドラ「鳩子の海島」の舞台になったところです。
鳩間島へ渡るには、西表島の上原港から出ている定期船に乗る他は、通常は手段が無いです。
また、冬は北風の為、波が高くなる日が多く、定期船は欠航する日が非常に多いです。
今回は、与那国から石垣に戻って、天気はちょっとはな曇りです。
朝食前に離島桟橋まで散歩がてら歩いて船の就航状況を見にいくことにしました。
離島桟橋のターミナルの船の時刻掲示を見ると、西表島の北側の上原港が△になっていました。
上原港から鳩間島までも△。
上原港行きの第一便は出港したそうなので、ひょっとしたら行けるかも!
というのも、私たちが八重山諸島で唯一まだ行ったことが無い島が、この鳩間島。
そして、この鳩間島は、八重山屈指の美しい海で、インスタグラム投稿が2万9千件もあるダントツ有名な所なのです。
毎回、冬に八重山に来た時は、チャンスがあれば渡ろうと機会をうかがっていたのですが、縁にめぐまれず諦めていたのですが、今回はチャンス到来です。
急いで、宿に帰って朝食を済まし、一か八かの鳩間島に向け出発することにしました。
離島桟橋に戻って、上原港行きの船のチケットを買おうと思って、チケット売り場の窓口に行くと、”1便は就航したんですが、波が高くなってきたので只今様子を見ている状況です。”と言われました。
ガーん!
窓口のおじさんに”上原港から鳩間島までの船は出てますか?”と聞くと、これも運休ではないものの、今は見合わせ中とか。
あらら!!
どうするか妻と相談して、とにかく西表島に渡ってレンタカーで上原港まで行くことにしました。
レンタカー屋に電話をして、レンタカーも取れたのでとりあえず、西表島の南の大原港までチケットを取りました。
冬の西表島は、大原港はめったなことが無い限り就航しています。
それでは、離島桟橋を出発です!
それから40分で予定通り大原港に着き、1時間かけて上原港まで車で移動。
やっと鳩間島の玄関口の上原港デンサターミナルに着きました。
西表島上原港にきたものの鳩間行きの船が出てない!
早速、港に車を置いてターミナルの中へ・・・。
鳩間島行は、△表示のまま。
船のチケット売り場のおじさんに”就航の目途はどうですか?”と聞くと、おじさんは、”わからないねぇ”と一言。
ここまできて簡単には諦められないので、おじさんに”鳩間島までどうしても渡りたいのですが、何か方法はないですか?”と尋ねると、おじさんは、ちょっと待ってねと言って、何やら携帯電話で話し出した。
1分ほどして、船を出してもいいと言ってくれている知り合いがいるので、頼んであげようか?”と突然の一言。
私は、言うまでもなく”お願いします!”の返事。
金額は、往復1万2千円で鳩間島に停泊する時間は1時間という条件でした。
解決策は、人生初の船をチャーター
人生で初のクルーザーチャーターで鳩間島に行くことになりました。
髭のかっこいい船長の話では、”結構揺れると思うので船の中で座っていて下さい”とのことだったので妻と一緒に船内へ。
ちょっと曇っていますが、鳩間島へ向け出港です。
港の中のうちは、揺れもなく良かったのですが、港の防波堤を出ると波の上をフライングしては、船底がドーンドーンと海に叩きつけられる繰り返しで、座っていると言うより、船底にしがみついている状態が20分続きました。
時間は、わずか20分でしたが、かなり刺激的でした。
必死になって1枚だけパチリと撮りました。
動画は、足を踏ん張って船にしがみついている状態なので無理でした。
揺れがおさまったところで鳩間島到着です。
鳩間島初上陸!
曇っていて日が差していなくても、エメラルドグリーンのきれいな海はさすがに評判どおりの「瑠璃の島」だと思いました。
鳩間島は、西表島の上原港から北方約 6km に位置している。島は、北西から南東方向で約1.3km、北東から南西へ約 1km の卵を傾けたような楕円形をしており、外周約3.9km、面積約1㎢の島である。出典:沖縄県立博物館・美術館 鳩間島・新城島・黒島総合調査報告書2016
最高標高は、島の中央部から南側にある丘陵の「鳩間中森」で、30.1m である。鳩間中森は八重山層群西表層の上部に位置する G層に対比され、その周りは琉球石灰岩で覆われている。北側の標高がやや高く、南側に向けて緩やかに傾斜する地形を呈している。北側の海岸線は、琉球石灰岩の崖が優勢であるが、南側には砂丘砂や砂浜海岸も見られ、ビーチロックも発達している。主に島の北西から南東沿岸
にかけて、約5kmに及ぶサンゴ礁が発達しており、島はその中央に位置している。
掲載許可取得済
サンゴ礁に囲まれている島だけあって、海の色がちがいます。
晴れていたらこんな感じです。
船長は、”帰りは、追い風になるので、来る時ほどの揺れはないから安心してくれ”と言ってくれた。
それにしても、ジェットコースターに20分乗っているような感じだったのに、船長は、あの状態で操舵をしていたと思うと、さすが海の男ですね。
島に降りると、きれいなターミナルがありました。
鳩間島内を散策する。
鳩間島の人口は、40人ほどで民家は港のそばにある集落のみ。
電気と水道は、西表島から海底ケーブルと海底パイプラインで供給されています。
鳩間島の集落
島には、建物はあるものの人影が無い。
休日だから皆さん家の中でのんびりしているのかなぁ。
とりあえず、民家の方へ行って灯台へ行ってみることにしました。
民宿もあるようですが、冬はやってないのかなぁ?
屋根瓦にかわいいシーサーが。
民家の横には、竹富島にもあったピーヤーシーが生えていました。
ピーヤーシーは、八重山そばに胡椒の代わりにかけて食べる島の香辛料です。
おっと!その隣に与那国でお世話になった長命草が自生していました。
鳩間中森
集落の路地をしばらく歩くとジャングルのような森の中に入っていきました。
しばらく行くと、鳩間中森という石柱が立っていました。
鳩間中森遠見台
この先には何があるのか興味津々で進んでいくと、遠見台がありました。
遠見台って?と言う方は、この記事で説明してます。
この上は上ることができたので、上って写真をパチリ。
港の方角。
港と反対方向
ここからは、島を360度見渡せますが、あいにくの天気で写真も今一つで残念です。
鳩間島灯台
隣には、1948年に海難事故防止のために建てられた鳩間灯台があります。
灯台の高さが16mあり西表島からも肉眼で見ることができます。
一般公開されていないようなので、中に見学で入ることはできませんでした。
そろそろ島に到着して30分たったので急いで戻ることにしました。
もう少し時間があれば、島を一周して浜辺を見て歩くことができたのですが、贅沢は言えません。
再び西表島へ
港では、船長の船が準備万端で待っていました。
次回は、冬以外に来て1週間ぐらいゆっくり滞在したいですね。
to be continued.