50代で子育て専業主夫になった私の日記

50代で初めての長男が誕生し、何もかもが180度変わりました。そんな初めての世界に感じたことを気分転換も兼ねて日々綴っているブログです。

一人暮らしの親が亡くなった時にしまった!と思わないための重要ポイント

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久しぶりの投稿になりました。 

 

父が亡くなって2カ月が過ぎ、やっといつもの日常生活が戻ってきつつあります。

 

今回の記事は、初めて肉親が亡くなった最後を一人ですべてやってみて感じた、えーっ!とアンビリーバブルなことや、しまった!、ビックリ!!を書いてみたいと思います。

 

その日は、突然やってきた

父は5年前に癌のために胃を全摘出し、その後、転移も見られず比較的、元気な毎日を送っていたのですが、半年前から食事が喉に通らないと言って食が細くなっていきました。

 

まぁ、相変わらずお酒もタバコもガンガンやっていたので、個人的には、なるべくしてなったことだと思っています。

 

最初は、酒タバコは控えるように言っていたのですが、人の言うことは昔から聞かない頑固一徹の性格だったので、年も年だし数少ない楽しみなんだろうなと思って言わないようにしました。

 

そんな生活が続く今年の秋、父が部屋で倒れている所を、お世話になっている介護ヘルパーの人に助けられ、病院に運ばれました。

 

そして、入院後3日後の早朝5時に、私の携帯が鳴りました。

 

病院から危篤の連絡でした。

 

それから30分後、臨終の時を迎えました。

 

あっという間のあっけない別れでした。

 

4日前までは、近くのコンビニまで自分で歩いて買い物に行っていたので、人の終わりはわからないものです。

 

父とは長年の確執があったので、危篤の電話を受けた時点でも、私が喪主を引き受けるかどうかかなり悩んでいました。

 

でも、最後は引き受けることに決めました。

 

とは言え、何からどうすればよいのか?全くわからないままの父の後作業の始まりでした。

亡くなった時にやることはこんなにある!

この2か月間で、父の後作業でやったことは、ざっと50を越えました。

 

もちろん、人それぞれ亡くなった後にやらないといけないことの数は変わると思いますが、父は、市営住宅で年金暮らしをしていたので、特に財産と言うほどのものはなく、少ないほうだと思います。

 

でも、本当に大変でした。

 

主なものを挙げていくと、

 

・担当主治医から状況説明を受け、死亡診断書の手続き

・病院の入院費の支払い

・葬儀社に父の移送依頼

・葬儀内容申込と打ち合わせ

・生前の関係者に葬儀内容連絡

・火葬

・納骨手続き

・役所に戸籍除籍謄本、改製原戸籍、住民票除票、印鑑登録証明書等の書類取得

・年金受給停止手続き

・未支給年金申立申請

・介護保険還付申請

・住民税手続き

・司法書士依頼

・市営住宅退去申請

・父の居住地自治会の退会手続き

・父の自宅整理

・電気、ガス、水道、電話の閉鎖

・クレジットカードの退会

・社会保険証返還

・介護保険者証返還

・運転免許証返還

・敬老乗車証返還

・マイナンバーカード返還

 等々

こんな感じです。

 

他界した本人のお金関係は?

他界した場合、本人の預貯金口座は凍結されます。

 

但し、戸籍上、死亡のための除籍が役所で手続き完了してから凍結されるので、若干のタイムラグがあります。

 

そのタイムラグの期間に、キャッシュカードで全額引き出すケースも見られますが、財産がある場合や財産を越える負債が発覚した場合、後日トラブルになる話は世間でよく耳にするのでお勧めしません。

 

お金関係は、私の場合、認知症の母がお世話になっている、司法書士さんに一任しました。

 

ということで、本人が他界後にかかる費用は、本人が生前に現金で用意し、遺書として残していない場合は、親族で支払わなければならなくなります。

 

つまり、本人他界の瞬間から入院費用、葬儀費用、納骨費用等々、多額なお金が必要になります。

 

私の場合、突然の話だったので父からのお金の事前委託もなく、建て替えました。

 

葬儀屋の対応の早さにビックリ

亡くなった当日は、まずは葬儀屋の手配をしました。

 

父は、生前、冠婚葬祭のセ〇マの積み立てをしていました。

 

セ〇マは、私の周りでは、あまり評判が芳しくなかったので、他の〇おうという所を義父から教えてもらい、内容もよかったので早速、病院から連絡しました。

 

私の父は、生前に葬儀は不要で直葬でする旨、遺書に残していたので葬儀屋さんにそのように話しました。

 

父なりに、最後は迷惑をかけたくないという思いがあったのかもしれません。

 

葬儀屋さんは、1時間後に父を迎えに来るとのことでした。

 

私は、てっきりドラマでよく見る霊安室というのが病院にはあって、一旦、そこに移されるのかと思っていましたが、今は、通常、そのようなものはなく、すぐに葬儀屋さんが迎えに来て、葬儀社にある霊安室に移送するのだそうです。

 

それにしても、初めて電話をして1時間後にお迎えとは、びっくりでした。

 

葬儀社との打ち合わせでの注意点

お昼過ぎに移送が終わり、すぐに葬儀内容の打ち合わせと申し込みをしました。

 

立派なカタログをペラペラめくって、いろいろあれこれ葬儀内容を決めていくのですが、葬儀社によっては、‟皆さんよくこうされますよ”とかオプションを勧めてくる場合があります。

 

葬儀社の参考コメントをそのまま選択していくと、気が付けば最終的な葬儀費用は2倍3倍になっているということもしばしばです。

 

費用の話で肝心なのは、最初に予算を葬儀社に申し出て、それでできるかどうか?をしっかり聞くことです。

 

葬儀内容の打ち合わせの最初にも、最初に葬儀社ができると言った金額を申し出てから詰めていきましょう。

財産相続するかしないか?

財産相続は、親からの財産を譲り受けるだけではありません。

 

親に借金などの負の遺産があった場合、それも受け継ぐことになります。

 

財産相続をした後で、実は借金が出てきたということにならないためにも、親のお金の流れがわかっていない場合は、相続を確定する前に、信用調査などをすると安心だと思います。

 

私の場合は、本当は相続放棄をしたいところだったのですが、私の兄弟や、父の兄弟も全員、相続放棄をするとのことだったので、私が一括相続者になりました。

 

但し、念のため司法書士さん経由で信用調査にて問題のないことを確認してからの相続

 決断としました。

 

まぁ、今回の父からの遺産相続は、葬儀代や部屋の後始末費用、その他諸々でプラスマイナスゼロになる程度のものなので、遺産で得したなんてことはないですが。。。

 

父の改製原戸籍が見当たらない

父が他界した翌日に火葬し、翌日に自宅で近親者のみの焼香を行い、翌日には父の遺書の通り、父の生前に指定の霊園に納骨しました。

 

本来なら四十九日後に納骨というのが多いと思いますすが、父の希望なので仕方ありません。

 

亡くなってからあっという間に5日目になり、まずは役所に私の戸籍謄本、印鑑登録証明書、住民票謄本を取りに行きました。

 

何をするにも、続柄証明が必要なので3部ずつ申請しました。

 

取得した後、今度は父の改製原戸籍を父の居住エリアの役所に取りに行きました。

 

改正原戸籍という名前は、私も今回初めて耳にしたのですが、登録抹消された過去の戸籍のことです。

 

本籍地が変わったり、結婚して姓が変わった時などで戸籍が変わった場合、変更前の戸籍は新しい戸籍に更新されるため、過去の戸籍は改製原戸籍として残されています。

 

ここで、問題発生。

 

父の改製原戸籍がない!

 

父は、元々広島生まれで東京で就職後、仕事の関係で京都へ転居し、京都府内でも9回転居しています。

 

それを順番にさかのぼって調べた結果、父の生まれてから他界するまでの改製原戸籍は、5つありました。

 

結局、本籍地が今は人手に渡った我が家の住所のままだったので、そこで改製原戸籍が最終になっていました。

 

広島の改製原戸籍は、郵便為替を同封しての郵送請求だったので、全部揃うのに調査期間も含めて2週間かかってしまうことに。。。

 

年金停止手続きは、さくっとは終わらなかった

翌日は、まず年金の停止手続きをするため、年金事務所へまずは電話しました。

 

すると、電話に出た担当者さんが、窓口手続きには事前予約が必要と言われました。

 

年金は、年金事務所へ行って、所定の書面を書いて、続柄証明できるものと身分証明書を提示して年金手帳を返して終了と簡単に考えていたのですが、これが大間違い。

 

どこの年金事務所混雑が半端なく、まずは予約してからとのこと。

 

郵送も受け付けているとのことなので、とりあえず必要書類だけ送ってもらうことになりました。

 

また、年金は、2カ月に1回、まとめて後払いなので必ず未支給分が発生します。

 

その未支給分の受け取りは、他界者と生計を同一とみなした場合のみ支給されるということなので、今回の場合、私は別居しているので対象外と言われました。

 

後日、書類提出は、私の住所管轄の年金事務所に出向きました。

 

書類提出のみであれば、受理はしてくれるとのこと。

 

早速、受付で書類の中身を確認していただき、サクッと終わりかと思ったら未支給年金支給申請はないのですか?と聞かれました。

 

別居なので、対象外と他の年金事務所で聞いた旨、伝えました。

 

すると、担当職員さんは、‟別居でも病院代を出していたとか、入院時にお見舞いを渡していた等、不定期でも様子を見に来訪して資金的に援助の事実があれば、対象と認められる可能性はあります”と教えてくれたので、その分の申請書を書いて出しました。

 

事務所によって、こうも対応が違うのは驚きでした。

 

午後からは、健康保険証と介護保険者証を返還しに役所に行きました。

 

健康保険証を返しに行くと、申請をすると葬儀費の援助金が5万円出ると言うことで、申請して帰りました。

 

この援助金は、自治体ごとによって金額が異なるようです。

 

部屋の退居

翌日からは、父の部屋の整理になりました。

 

これがなかなか、大変でトラックで4回、クリーンセンターに処分ゴミを持ち込み、部屋の掃除まで3週間かかりました。

 

処分するにあたって、ここで注意点を一つ。

 

年金金額の決定書は、残しておきましょう

 

他界してひと段落するくらいの時に、市民税の支払い通知が来ます。

 

事前に市民税がいくらくるのか役所に尋ねる場合、年金金額の決定書があればスムーズに話が進むと思います。

 

まとめ

ここまで書いた部分の他にまだまだビックリ話やポイントは沢山ありますが、これくらいにしておきます。

 

また、クレジット会社から電気、ガス、水道、電話に至るまで解約連絡は、電話でするのですが、今の時代、すべて自動応答なので時間と電話代がかかって仕方がなかったです。

 

さらに、ガスは電気会社のサービスで契約していたので、解約する時の連絡先が、電気の契約解除の部署、電気を止める設備関係の部署、ガス部門の部署、ガス警報器レンタル停止の部署、ガス警報器取り外しの設備関連の部署に電話をする必要がありました。

 

電話に至っては、支払いがDカードのおまとめ払いにしていたので、携帯電話の解約に事前予約でドコモに出向き、スマホの分割支払い分の残債のみ清算と回線の解約、固定電話の支払い部署に電話解約、Dカードに電話にて退会手続き、ドコモの支払いは2カ月遅れなので、退会後の使用明細送付依頼が必要とのことでDカードが委託している会社に電話依頼しました。

 

こんな感じで、利用申し込みはサクッとできるのですが、いざやめる時には非常に複雑でややこしく、時間もお金もかかるなぁと思いました。

 

最後に、今年はコロナ禍の影響だそうで、肝心の預貯金の凍結解除が異常に長くなっているそうです。

 

預貯金の凍結解除には、財産相続の権利を有する親族から財産相続の協議書若しくは財産放棄の申し立て書を家庭裁判所に提出し、その決定書が必要です。

 

この決定書通知が、コロナ禍で遅れていると司法書士さんから連絡がありました。

 

すべて、すっきりするのは来年2月くらいまでかかりそうです。