50代で子育て専業主夫になった私の日記

50代で初めての長男が誕生し、何もかもが180度変わりました。そんな初めての世界に感じたことを気分転換も兼ねて日々綴っているブログです。

ミャクミャクの片足が折れちゃったよ~。で直してみた。

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息子が関西万博で購入したお気に入りの”ミャクミャクくんの脚がポキンと折れちゃったー!パパ直すことできる?”と言ってきたので、状態を見たら左足の樹脂製の骨組みが複雑骨折していました。

 

動かしたらこんな感じになっちゃってました。

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この折れた樹脂を修理するには、まず接着剤では無理

しかも、激しく足を動かしながら動き回る足の部分のパーツなので、接着剤では論外。

 

ということもあって新品をネットも含めて探し回りました。

 

正式な名前は、

まねまねミャクミャク 万博 EXPO2025 トコトコぬいぐるみ」といいます。

このミャクミャクくん、短い言葉をミャクミャクくんにしゃべりかけると、歩きながらかわいい声でオウム返しのように同じ言葉をしゃべってくれます。

 

ネットで”まねまねミャクミャク”で検索をかけたら、いっぱい出てきたもののどれもオークションやフリマばかりで、値段は万博購入価格の2倍以上の1万円~。

 

ちなみに正式販売ショップでは、すべて入荷予定なしの完売状態でした。

 

高いので、とりあえず直してみることにしました。

 

方法は、プラスチック溶着

(私は、危険物取扱者免許、酸素欠乏症・硫化水素危険作業講習修了者、有機溶剤作業主任者技能講習修了者、自治体認定電気工事士免許の資格を保持しています。半田ごての取り扱いについては、過去にオムロンの社内技術認定試験に合格)

【プラスチックの種類】
家電、玩具で良く用いられているプラスチックと言われているものは、大まかにPP、PE、PVC、PS、ABSの5つの種類があります。

 

     溶着時の各プラスチックの性質一覧表

名称 特徴 使用例 煙毒性
PP(ポリプロピレン)

ロウのようにヌルっと溶ける

爪で削ると白化

玩具、自動車部品、3Dプリンターの材料等 煙毒性は、やや低いものの、人体に無害ではないため換気の徹底、煙に顔を近づけないことで作業可。
PE(ポリエチレン) 溶けると糸引きしやすい 低密度:ポリ袋、ラップ等
高密度:玩具、家電等
煙毒性は、やや低いものの、人体に無害ではないため換気の徹底、煙に顔を近づけないことで作業可。
その他に、融解するとたれやすくなるので、手に付着して火傷をしないように注意が必要。
PVC(ポリ塩化ビニル) 硬質と軟質があり、難燃性。加熱するとすっぱい刺激臭がする 硬質:塩ビ管など
軟質:ポリ袋など
塩素が含まれるため煙毒性は高い。特に他のプラスチックと一緒に加熱し、煙が発生すると毒性がパワーアップする。ダイオキシンの発生も見られる。
PC(ポリカーボネイト) 軟化はするが流動化しにくく、融解より分解が進むため、強度不足になる。 透明の水槽、カメラレンズ等 融着作業の際、白煙が見にくいため、フェノール類BPA蒸気、カーボネート分解物らの有害物質が発生しても気づくのが遅くなり、危険
ABS 焦げやすく臭いが強い 玩具、家電等 加熱すると粘膜刺激性ガスが発生し、危険

※半田ごて(200℃~230℃)で溶着作業を実施の場合

 

上表から、半田ごてによるプラスチック溶着作業ができる素材は、PPとPEのみです。その他のプラスチックでは、毒性の強いガスが発生するため、溶着作業は、行わないというのが鉄則です。

 PPとPEは、半田ごてによるプラスチック溶着作業は可能ですが、換気の徹底、防護メガネとマスクの着用を強く推奨します

 

PVC、ABSを接着する場合は、それぞれ専用の特殊な接着剤が販売されています。また、PCを接着する場合は、2液性のエポキシ樹脂接着剤が良いと思います。

 但し、こちらも作業時は、十分な換気を実施し、防護メガネ、マスクの着用を推奨します。

 

電気仕掛けのぬいぐるみの構造的なパーツ破損って結構あると思うので、今回の修理方法をシェアしたいと思います。

1.準備したもの6つ

・はさみ

 

ぬいぐるみの糸を切るため。

・針と糸

 

 修理後にぬいぐるみの糸を外したところを元に戻す。

 

・半田ごて

 

 折れた樹脂パーツを溶接するために使用

 

・ステンレス製釘4本
 

 長さ約20mm、0.8mmφ

 

・白の塗料

 

 溶着したパーツを塗装する用に自宅にあった車用のホワイトスプレーを使用

 (塗装は、必須ではないです。しなくても全く問題ないです。

 塗装前は、表面を600番、800番のサンドペーパーで前処理
 (パーツは、目に触れることはないですが、とりあえず着色しました)

 

2.縫製を外し、内部の樹脂製本体を取り出す

 

ミャクミャクくんの後側には、10cm程度の電池の入れ替えのための開口部があるのですが、ここからは樹脂製本体は、取り出すことが出来ないため、ぬいぐるみの縫製を必要最小限の部分を決めほどきます

 

縫製は、目立ちにくい縫い方で結構しっかり縫われています。

縫製を戻すのが、結構面倒そうに感じたので、最短の開口部分を、ミャクミャクくんのしっぽの下10cm弱、その両脇3cm程度づつ糸をほどきました。

しっぽは、外さなくて大丈夫だったので、縫い戻しの手間がなくなりラッキーでした。

 

そして、中身の樹脂製本体です。

完璧に左脚がバリっと折れてしまっています。

 

折れた所のパーツをプラスチック溶接するため、2本の接続ネジを外して破損したパーツのみ取り出します。

3.骨折部分の溶接

 破損したパーツは、厚さ約2mm弱、長さ約100mm、幅2cm弱の板状になっています。

 樹脂を溶接するだけでは、おそらくすぐに再骨折になると思われるので、今回は、釘を埋設する方法で進めていくことにしました。

 

 釘を15mmの所で切断し、先の5mm分を直角に曲げます。

 (釘をパーツに溶着後、釘が抜けていかないための処置、本当は、曲げる形状は足が動く時にかかる応力の分散を考えるとS字形がお奨めなのですが、ステンレス製なので曲げにくいということもあって直角に曲げるだけにしました)

この釘をパーツに埋設します。

 

パーツは、木製の台の上においてセロテープで固定しました。

その状態で釘をパーツの上において、釘の上から半田ごてを当てて加熱し、をパーツに埋設していきます。

使用した半田ごては、180Wなのでプラスチック溶着用としては、かなり高温になり溶着には不向きです。
しかしながら今回は、釘を埋設する方法を採ったため、あえて先のとがったこの半田ごてを使用しました。(釘全体に熱量供給をスムーズに行い、釘をPEパーツに埋め込ませるため)

 

加熱の最初は必ず釘の上に半田ごてを置き、ある程度加熱出来て釘がツールの中に全体的に埋没したら融けた樹脂を釘の上にも塗るような感じで、釘を埋めていきます。

1か所の釘の埋没処理を終えて、次の釘を置きます。

 

同様にして、釘を樹脂パーツに埋没させていきます。

完了したので、パーツを裏返して同じ作業を行います。

 

最後に溶接表面を、軽く600番のサンドペーパーで表面を削った後、800番で再度表面を削った後、塗装スプレーで仕上げます。

で、完成したパーツはこれです。

これを取り付けてく見直し、樹脂製本体をぬいぐるみの布の中に戻して縫製し、治療完了です。

 

完了後の状態がこれです。

完璧に、左足がしっかり動き、完治です。

 

まとめ

電動仕掛けのぬいぐるみは、結構あると思います。また、故障は、玩具の場合、ほとんどの場合、構造パーツの物理的破損が多いということと、ぬいぐるみの内部にある本体は、ほとんどの場合、樹脂でできているということから、ひとたび破損してしまったら買い替え以外の選択肢がない状況が多いように思います。

 

プラスチックなどの樹脂溶接は、溶接時の煙が有害になる場合があることや、どこか技術的に敷居が高いような感じがするように思われがちですが、実際適切な簡単に実現可能な環境対策の元で数回やってみることによって、以外に修理がうまくいくようになると思います。

 

思い入れのある玩具や、新しく買い替えが容易にできない玩具の修理の必要に迫られた場合に、是非チャレンジされてみてはいかがでしょうか?

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